室町時代に畠山両氏による争奪戦が行われた場所
近鉄「興戸駅」の東側にある咋岡(くいおか)神社が城跡推定地とされ、鳥居をくぐったすぐの脇に、小さな石碑が用意されています。
草路(くさじ)城の歴史は日本城郭大系では次のように紹介されています。
「大乗院寺社雑事記」によると文明14(1482)年に畠山義就方の山城打入りの計画を察した畠山政長は、これに対処するため草路城に遊佐兵庫を大将とする軍勢を派遣したが、義就勢は草路城を攻め落とし、数十人を切腹させた。
と上記のような説明があり、これに対するまとめとして、「草路城」という名前は確認できるが実際は、集落的なものであったと記述されています。
また現在は草内という漢字に改められていますが、読み方は当時のまま「くさじ」と読むようです。
日本城郭大系では遺構はないとしていますが、他の城サイトなどを拝見させていただくと、咋岡神社の周囲を流れる水路は水濠の跡という説もあるようですね。
環濠集落的な物であったとして、その中心的人物だと伝わる遊佐兵庫らの居館が、恐らく神社付近にあり、それを守るための堀と考えた方が良いかもしれませんね。実際私見ですが、町の小さな神社にはやや不釣合いな水路なので、水濠の名残という説は管理人も採用したい気持ちです。と言っても、それに関しては何か確証があるわけではありませんが。。
と言っても見所は限られますが、一応日本城郭大系などでも紹介されている京田辺市では数少ない城館跡ですので、近くに寄られる機会があれば一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
所在地
京都府京田辺市草内宮ノ後
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~ 大久保駅(急行停車駅)~興戸駅 料金 片道390円 所要時間 約33分ほど 【入館料】0円
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~ 大久保駅(急行停車駅)~興戸駅 料金 片道390円 所要時間 約33分ほど 【入館料】0円