日本の城巡り「MARO参上」

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相模小松城(神奈川県)

片倉城の支城として鎌倉時代に築城された城跡

 

JR、京王の橋本駅から西へ片道、道なりに5キロ強。バスは神奈川中央交通バス(かなちゅう)が途中まであり、三ヶ木行で城山総合事務所入口。そこからも2キロほどあります。
管理人は往復徒歩で訪問しました。

今は宝泉寺となっており、この寺は今は本堂も新しいですが、創建は平安末期。
小松城は鎌倉時代に築城されたとされているので、築城当時から存在したと考えられています。

日本城郭大系、現地解説板とも城主の名前に永井大膳大夫広秀としており、解説板によると東京都八王子市の片倉城の出城であったと記されています。

小松城は宝泉寺の裏山にあり、堀切や土塁の遺構も確認できましたが、本来メインになったのは宝泉寺で、ここに居館があったと日本城郭大系には記されています。

ただ今では敷地の大半が墓地となっており、そのため整備が進み、当時の遺構などを確認することは出来ません。
城郭大系によると堀の規模等から後北条氏の改修は受けていないのではと、見解が述べれられています。

しかし近くの評議原と呼ばれる場所で、天正18(1590)年に豊臣秀吉の小田原征伐で、津久井城が落城する寸前、片倉城小松城の城主が、今後の行く末を相談しあったとされるので、小松城は後北条氏の狼煙台などの役割で利用されていたのでは?
と考える方が自然な気がします。

墓地の裏手から階段がついており、本丸までは簡単に登れます。祠があるあたりが一番開けており、山城部分の主要個所であると思われます。
ここは立ち入り禁止の場所もあるので、注意をしたいところ。

ハイキング道に沿って、本丸から道を降ったところに解説板があり、その周囲に堀切や土塁を確認することが可能です。

シンボル的な大規模遺構があるわけでないのですが、相模原市の城としては、津久井城に続く遺構の残る城跡だと思います。

時間の調整が必要ですが、津久井城と併せて訪問されるのが良いかもしれません。
スニーカー程度で十分に回ることが可能ですが、やはり夏は蛇などの危険もあると思いますので、山城としての最低限の注意だけはしておきたい城跡です。

近くのオススメすぽっと

橋本駅から小松城まで4キロほど徒歩で訪問。その途中で見つけた「小川流 二本松店」さん。行列も出来る人気店で、濃厚な味噌スープ。中太のストレート麺。チャーシューが食べ応えもあり是非チャーシュー麺で頂きたいお店です。
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所在地

神奈川県相模原市緑区川尻4562

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【京王線】橋本行き 新宿駅~調布駅(※八王子行きの場合、調布駅で乗換え)~相模原線 橋本駅料金 片道420円 所要時間 約40分ほど
【神奈川中央交通バス】三ヶ木行 橋本駅北口~城山総合事務所入口 料金 片道230円 所要時間 約15分ほど(さらに徒歩20分ほど)
【入館料】0円

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