日本の城巡り「MARO参上」

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将軍山城(京都府)

足利将軍が籠もった京都市内の山城

 

叡山電鉄の一乗寺駅を降り、詩仙堂、曼殊院といった有名観光地を経由し、さらに舗装されたアスファルトの山道を登ると狸谷山不動院があります。その250ある石段をさらに登り本堂脇の登山道を進むと将軍山城へと続いていきます。

将軍山城は別名を北白川城といい永正17(1520)年、室町幕府の実力者だった細川高国が陣を構え、その際戦勝祈願で将軍地蔵を勧請したのが「将軍山」の名前の始まりと、日本城郭大系に説明されています。

将軍山城は別名を北白川城といい永正17(1520)年、室町幕府の実力者だった細川高国が陣を構え、その際戦勝祈願で将軍地蔵を勧請したのが「将軍山」の名前の始まりと、日本城郭大系に説明されています。

高国が大物崩れでこの世を去ると、対立していた同族の細川晴元が一時は将軍山城を奪います。
しかし、晴元と室町12代将軍だった足利義晴が対立すると、義晴がこの城を改修したとされます。

義晴が将軍を義輝に譲ると、大御所としてこの城に籠もり、晴元方の三好長慶・松永久秀と戦を開始。この戦では両軍共に大きな損害を負ったようですが、この際、城を自焼させ足利親子は脱出をしたとされます。

この後、織田信長が入洛後も比叡山と対立した際、明智光秀がこの城に入ったとされますが、その後この城の意義が薄れ、信長時代には廃城になったとされます。

現在の将軍山城ですが、瓜生(うりゅう)山頂が本丸跡となっており、解説板とお堂が建てられています。
整備はされているとは言え、完全なる山道できちんとした履物が必要な道ですが「京都一周トレイル」というコースの一部になっているため、途中多くのハイカーとすれ違い、一人で訪城する管理人のようなファンも心強いコースです。

2012年秋頃に大文字系列でクマ情報が出たときには、この近辺も目撃情報があったらしいので、油断はせず携帯ラジオやクマ鈴などの装備は必要かもしれません。管理人も、2013年11月に初訪問しましたが、途中で何かの鳴き声を聞き、こちらが大きな咳払いをすると、頭上の方でガサゴソと歩く音が聞こえました・・・(恐らく鹿か猪かと思いますが)

肝心の城ですが、堀底道を歩いていきますが、いくつか郭と思われしき地形や、土塁のような痕跡を見られますが、遺構の明瞭度は決して良くはありません。

しかしそれでも戦国時代の首都京都で勃発した山城戦争の跡地巡りとしてだけでも十分訪問する価値のある歴史名勝だと思います。
文中で触れたように、野生動物などにも多少は慎重を期したい場所ですし、冬場で天候の良い日の訪問がベストだとは思います。
またクマに関しては下記のブログが本格的で参考になります。

クマ出没情報ブログ

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所在地

京都府京都市左京区北白川清沢口町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】京都駅~東福寺駅(乗換え) 料金 片道140円 所要時間 約2分ほど
【京阪線】本線 東福寺駅~出町柳駅(乗換え) 料金 片道260円 所要時間 約15分ほど
【叡山線】叡山線 出町柳駅~一乗寺駅 料金 片道200円 所要時間 約5分ほど
【入館料】0円

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