日本の城巡り「MARO参上」

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小代館(埼玉県)

武蔵七党「児玉党」の流れを汲む小代氏の館跡

 

東武東上線、高坂(たかさか)駅の東南側。北側には高坂館も比較的近くにある現在の青蓮寺、御霊神社一帯が小代(しょうだい)館跡とされます。

青蓮寺境内には弘安4(1281)年の銘板石塔婆があり、その解説板に小代氏について説明されています。

それによると、小代氏は武蔵七党の一角、児玉党の流れを汲み、入西遠弘がこの地に住み、小代氏を名乗るようになったと記されています。

小代氏は文永8(1271)年には蒙古襲来に備え、現在の熊本に移り、そこで300年近く栄えたと記されています。

さてこの小代館。日本城郭大系によると、先ほど紹介した入西(小代)遠弘が暮らしていたそうで、さらに土塁や堀も残るそうですが、どれが遺構なのかはイマイチよく分かりませんでした。
西側と記載されているので墓地の奥の方なのかもしれません。

しかし本堂の南側、門をくぐり墓地の中を進むとそこはかなり段差があり、当時は要塞を築くのにふさわしい地形だったのだろうと、推測がつきやすい場所です。

御霊神社も土塁のような、神社の段差なのか差がよくわからない地形がありますが、こちらも同様に高低差を感じさせる地形です。

戦国時代は誰が治めていたのか、いつ廃城になったのかなどは不明です。
また小代館を示す解説板や石碑の類もありません。
冒頭で触れた高坂館や北隣駅には武蔵松山城など城跡が多い一帯ですので、城ファンの方は一度は周囲をゆっくりと散策してみたくなる街だと思います。

所在地

埼玉県東松山市正代864

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR山手線】新宿駅~池袋駅(乗換え) 料金 片道160円 所要時間 約8分ほど
【東武東上線】池袋駅~高坂駅(急行停車駅) 料金 片道650円 所要時間 約60分ほど
【入館料】0円

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