丹波平定後の織田信長についた豪族渡辺氏の居城跡

浄法寺城は鉄道で城めぐりを楽しむ管理人タイプには、非常に訪問しずらい場所にあります。一応分かりやすいので、最寄は亀岡駅とさせて頂きましたが、だいたい3キロ程度離れた住宅地の中にある城山公園に石碑が設置されています。

浄法寺城は室町時代初期には築城されていたと考えられる中世山城で、この地方の豪族だった渡辺氏の居城と考えられます。日本城郭大系、現地解説板ともに渡辺美作（みまさか）守の名前が記されています。

織田信長が明智光秀に命じて丹波に入ったのが天正3（1575）年とされますが、この渡辺氏は、その時点で早くから信長方についた武将だと考えられるそうです。

浄法寺城は別名・瓢箪山城とも言われ中央に本丸を置き、その東西にそれぞれ郭を持つ姿は、縄張り図を見ると「瓢箪」のような形をした城です。

本来山城ですが、現在は城山自体が消滅し、新興住宅地に姿を変えています。
しかし山城であった地形の面影は十分。亀山城なども見下ろせる高台になっています。

せめて解説板と石碑だけでも設置して頂いているのはありがたいこと。浄法寺城の遺構はありませんが、冒頭で触れたとおり亀岡駅から徒歩でいけるキョリでもあるので、クニッテルフェルト通りを進むと、亀山城の雷門、水車跡などの看板（水車は石垣があるそうですが実際見ても少し分かりませんでした）もあり、退屈せずに歩くことができると思います。

車で9号線沿いに訪問される方は頼政塚交差点を京都側から見れば左折、園部側から見れば右折するのが分かりやすいです。余談ですが亀岡市は駅周辺より、この9号線の方が商業施設や飲食店も多いので、お食事なども9号線沿いで調べられた方がいいと思います。

亀岡は古城跡の多い街ですので、色々と好みに合せて組み合わせながら散策されると楽しめる街ですね。