西岡被官衆の竹田氏の居館跡とされる伝承地

阪急京都線の東向日駅が最寄になります。
寺戸（てらど）城は日本城郭大系でも京都府の「その他の城」の項目で取り上げられ、実際に現地でも写真のような記念碑が設置され存在が有力視される中世の城塞（武士の居館レベル含み）の一つです。

先で触れた日本城郭大系では、次のような数行レベルの説明にとどまっています。

「野田泰忠軍忠状」によると、城主は室町将軍直轄の家臣団・「西岡被官衆」の一つ竹田氏とされ、応仁2（1468）年に東軍（この頃は応仁の乱が起きている最中）が陣取ったとされています。

またその翌年にも西岡中脈衆（西岡被官衆のこと）がこの城に陣替えしたことが知られるとあります。

その際の西岡被官衆は野田氏だったそうですが、この城の歴史背景に詳しいサイトのURLを紹介しますので、こちらもご参照ください。
古城址探訪 さんのサイトへ

写真で紹介させていただた記念碑は、小さな児童公園内に設置されており、あたりは宅地化され遺構は全く残されていませんが、東向日駅から城跡推定地は、高台に位置し、さらに児童公園の先には山もあることから、往時は軍事上の要塞が置かれていても不思議ではない場所にはなっています。

管理人は自身の祖父母のお墓が比較的近いことから、お墓参りの後で軽く寄ってみましたが、寺戸城だけをメインに訪問されると少し消化不良になる場所かもしれません。

隣駅の阪急西向日駅にはかつての、長岡京跡や、同じような城跡推定値もあることから、それらを合わせてゆっくりと周辺の歴史散策をされることをオススメします。