戦国の世の幕開け、応仁の乱で西軍が築いた山城
船岡山城の目の前を走る北大路通りですが、学生時代、この北大路界隈(東側の烏丸寄りでしたが)でアルバイトもしていたほど、よく知っている街なのですが、この場所は多少京都市バスに乗りなれていないと訪問しずらい場所(烏丸北大路からでも歩こうと思えば歩ける距離ではありますが・・・)です。
北大路ビブレの地下にある大きなバスターミナルから、仏教大学や金閣寺などの方面へ向かい、建勳神社前もしくは、大徳寺前で降りると船岡山公園があります。その公園自体が城跡とされます。
戦国時代の幕開けともなった、1467年(応仁元年)に始まり10年にも渡った京都を中心に起きた「応仁の乱」で、西軍(山名宗全:対する東軍は室町管領・細川勝元)の山名教之や一色義直が立てこもり陣所となったため、「西陣」の名前も起きたといわれています。
応仁の乱自体は実質東軍の勝利に終わりましたが、船岡山城も、乱の起きた翌年、1468年に東軍の細川勝元軍によって落城。その後、東西両軍に利用されることもなく、そのまま廃城へ向かったそうですが、時は流れ1511年には細川氏同士の争いともなった船岡山合戦で(細川高国・大内義興と、細川澄元らの争い)もこの城は戦場と化したそうです。
史跡船岡山公園ですが、「城跡」としての碑はないものの、同じ山にある織田信長を奉った建勳神社の入り口付近に「船岡山」の石碑が。
また、公園側には応仁の乱などの石碑と、解説板が残ります。
公園側の山はアスファルト補正されているので、季節を問わずいつでも訪問できます。比高も高くないので普段着でも訪問可能です。建勳神社境内になると多少、史跡としての雰囲気がでてきます。
公園から神社へ向かう途中には、空堀のような跡がはっきりとわかります。おそらく遺構だとは思われますが、かなり埋められ、当時の深さなどはわかりません。
遺構は正直、楽しめるというお城ではありませんが、この地を巻き込み戦国時代が幕を開けたわけですから、戦国の城跡ファンとすれば原点のような場所。そんな歴史背景を思い浮かべながら散策するのがオススメです。
歴史とは関係ありませんが、山頂の削平地からは大文字山もキレイに見えるので、おそらく大文字焼きの頃は、この山も見物スポットとして賑わうんでしょうね。
近くのオススメすぽっと
船岡山城跡である船岡山公園の前の北大路通りを西へ。千本通りとの交差点付近にある「cafe 町子」さん。まったりとした時間を過ごせるカフェで、ランチメニューも日によって違うらしく、訪問した時は3種類ほどの中から、ハンバーグを頂きました。食後にアイスコーヒーも頼み、城巡りの時っていつも、せわしなく活動しているんですが、本当にいつまでも居たくなる。そんな空間。ここはオススメです。
食べログの紹介ページはこちら
所在地
京都府京都市北区紫野北舟岡町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【京都市営烏丸線】京都駅~北大路駅 料金 片道250円 所要時間 約13分ほど
【京都市バス】205系統等 北大路バスターミナル~建勲神社前 料金 片道220円 所要時間 約5分ほど
【入館料】0円