京都淀の室町時代の城郭跡地
室町時代に山城国の守護代(当時の守護職が一色義貫氏)だった、三方範忠氏なる人物がこの地に城を構えていたと伝わります。
また後の時代には三好三人衆が、1569年に織田信長が美濃へ帰った隙に、足利15代将軍義昭を攻撃した「本圀寺(京都)の変」の際も、美豆に陣を置いていたという説もあるそうです。(戦いは最終的には織田・足利方の勝利に終わった。)
今はJRAの京都競馬場から南西方向へしばらく歩くと、涼森神社という神社があり、その鳥居の脇に立派な石碑が残りますが、残念ながら遺構のようなものは残されていません。
ただ地形的には平野部ですが、今でも宇治川と桂川の交わるような場所にある上、当時は小椋池と呼ばれる湖と称してもよい程の池があったため、水上交通の要所であったこと、また軍事的な防御にも適していたのだろうとは思います。
周辺もちょうど住宅地から田園地に変わる場所にあり、その緑に包まれた静けさが、往時の姿の雰囲気を感じさせてくれる場所です。
ここから最寄の京阪の淀駅へ向かえば、駅前には近代城郭の石垣が残る淀城。また少しだけ離れますが、淀君時代の淀城(淀古城)もある城跡の集中するエリアなので、合わせて訪問したい場所です。
余談ですが、車で城めぐりをされる方もいらっしゃると思いますが、淀の城跡は全て京都競馬場近くのため、駐車場の問題に加え、土日は大変混雑する場所(特にレースが終わる夕方16時ころは渋滞が起こることもあります。)のためなるべく電車、バスの公共交通機関で訪問されることをオススメします。
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京阪淀駅から納所交差点へ向かうと、居酒屋が並ぶ一区画がありその中に「だじゃも」さんがあります。平日のみのランチですが、こちらのお店の代表メニュー餃子のランチを頂けます。にんにく餃子以外はにんにくが入っていないとのことで、安心して仕事の日でも食べられる美味しい餃子です。価格もランチは600円とリーズナブルです。
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所在地
京都府京都市伏見区淀美豆町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~丹波橋駅(急行停車駅) 料金 片道200円 所要時間 約10分ほど
【京阪】丹波橋駅~淀駅 料金 片道200円 所要時間 約10分ほど
【入館料】0円