南北朝時代、後村上天皇が使用した陣所跡
著名な八幡(やわた)市の石清水八幡宮(いわしみず)にも、かつて城砦が築かれていたとされます。
日本城郭大系によると、南北朝の時代、南朝の後村上天皇が後の足利2代将軍の義詮(よしあきら)をはじめとする北朝軍と戦い、使用した陣所を「男山城」と呼ぶとしています。
いつごろ廃城になったなどという史料も少なく、城跡推定地も複数あるようですが、日本城郭大系では恐らく山城であっただろうとしています。
北側には桂川、宇治川、木津川の3河川が合流し、淀川に名称変更されるポイントがあり、その川の反対岸には、山崎城もあり古来から軍事的に重要な場所であったことは容易に想像ができます。
現在の男山山頂は重要文化財の建造物が多い岩清水八幡宮があり、そちらの見所は十分なのですが、残念ながら城としての遺構はよくわかりません。
山の北側にケーブルカーの駅があり、本堂からそちらへ向かう途中に、土橋のような地形があったり、展望台になっているところが一段と高所になっていることから、往時は櫓台のように使われたのだろうとは思います。全体的に北側の方が、こじつけですが城跡らしい雰囲気が漂うと思います。
山頂へ向かうには今、触れたケーブルカーを利用するのも一つですが、登山道もさすが有名な神社だけあって、参堂がアスファルトで整備されとても歩きやすいので、徒歩で訪問することも全く問題ないと思います。
午前中に訪問しましたが、地元ボランティアの方でしょうか、挨拶がけと掃除をされており、その方に聞いた話では第二次世界大戦ではこの山に防空壕も掘られ、その入り口(塞がっています)も教えて頂きました。
重複しますが、城跡として訪問すると消化不良になってしまうと思いますが、エジソンの記念碑(エジソンは八幡市にゆかりのある人物です)や、岩清水八幡宮など見所は多いので、一度は天気の良い日に、ハイキング代わりに登山されることをオススメします。
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小谷食堂さんはいわゆる「町の食堂」ですが店内の内装などとてもキレイで女性一人でも安心して食事して頂けると思います。こちらは「カレー中華」が有名と伺って訪問しましたが、やや太い麺に、ダシもよく効いた、優しい味のカレースープが絡んだカレーヌードル。落ち着いて食事できますので、八幡観光の際には重宝できるお店です。
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所在地
京都府八幡市八幡高坊
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~丹波橋駅(急行停車駅) 料金 片道200円 所要時間 約10分ほど
【京阪】丹波橋駅~八幡市駅 料金 片道260円 所要時間 約13分ほど
【入館料】0円