関ヶ原の戦いで、激しい攻防戦の行われた細川藤孝築城の城
京都北部の舞鶴市は近代に入っても軍港で有名な街。軍事拠点としての重要さはいつの時代も変わらないのでしょうか。
JR西舞鶴駅から歩いて500メートルほどなので、ほぼ駅近と言えるこの舞鶴田辺城は、1578年に織田信長によって丹波平定を命じられた細川藤孝は、守護大名の一色義道を滅ぼすと、信長からこの地を与えられ、初めは天橋立で有名な宮津市に宮津城を構えますが、この田辺に居城を移したとされています。
この田辺城が歴史の表舞台に立つのは、それから20年ほど後の関ヶ原の戦い(1600年)。
すでに隠居生活に入っていた細川幽斎(藤孝)、忠興父子は東軍につきます。ここで西軍の大軍の攻撃を耐え結果、後陽成天皇の仲介で城は開城。細川父子も命は助けられます。
徳川政権下に時代が移れば、細川家は九州へ移動(福岡・小倉から熊本)し、代わって京極高知(高次の弟)が丹波に入るも高知は宮津城を再興して、この田辺城は荒廃するも次男の高三が初代舞鶴藩主となり、再び田辺城は蘇ります。高三が兵庫豊岡に転封となると、代わって高三の娘婿・牧野富成が藩主になり、以後明治維新まで牧野氏の居城として存続し続けました。
現在は舞鶴公園として模擬の大手門や、櫓が建っています。公園は整備されすぎですが、石垣が遺構として残ります。
個人的な感想としては城跡公園としては同じ京都の淀城に似た印象(堀はないので内観だけの印象ですが)。激しい田辺城攻防戦があったことは、今の城跡公園からは感じることはできませんでしたが、風化させることなく立派な公園を整備して頂いているだけでも感謝です。
京都市から特急に乗って1時間半ほどの距離がある京都北部の舞鶴市。海産物や、肉じゃが発祥伝説の一つであるなど、京都市とは異なる顔や見どころも多い街なので、歴史散策を兼ねてゆっくり観光してみることもオススメします。
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舞鶴の名物「舞鶴かき丼」を西舞鶴駅からすぐ近くの「割烹しおり」さんで頂きました。店の外には値段なども無く、インターネットで大体の値段を調べて入ったものの、やはり最初は不安。それでも暖簾をくぐれば和食堂のような感じで和気藹々とした雰囲気。お目当ての牡蠣丼も、大きな牡蠣が多く入って、タマゴ丼もとても美味しく、味噌汁と漬物がついて1,000円ととてもおトクなお店です。ここはぜひ、ご当地グルメを堪能されたい方にもオススメです。
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所在地
京都府舞鶴市字南田辺15-22
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道14,110円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR山陰線】有料特急(まいづる) 京都駅~西舞鶴駅 料金 片道3,350円 所要時間 約1時間30分ほど
【入館料】無料