明智光秀に落とされた塩見氏の居城跡

JR福知山駅の北東。福知山城の麓まで行き、そこから由良川方面へ折れて、川を渡ると橋の上からも猪崎（いざき）城を確認することができます。

猪崎城は塩見利勝が天文年間（1532～1555）に築城したとされます。
天正3（1575）年、明智光秀が織田信長の命でこの地方を攻めると、当時このエリアで覇権を持っていた波多野氏、赤井氏がそれぞれ没落。

それを見た、猪崎城の当主、塩見家利は自ら城に火を放ち、討死をしたと日本城郭大系に記されています。

現在の猪崎城は整備の行き届いた城址公園・・・のつもりで2015年3月に訪問しましたが、なんと工事中で立入禁止・・・

公園内には空堀や土塁などの遺構を見ることができるそうですが、残念ながら周囲を歩いただけで終わってしまいました。公園の入り口にあった立派な石碑と、周辺の堀らしき跡や、外周から確認できる土塁ぽい地形を見るに留まりました。

地形的には冒頭で触れましたように、JR福知山駅から歩いたところ、由良川近辺に向って福知山城よりも高台に入っていくようになっています。

さらに猪崎城周辺も高台になっており平山城ではありますが、往時はかなり要害の地形になっていたのだということは感じれます。
しかし現在は城山周辺もかなりアスファルト舗装されており、少し味気なくも感じます。

ただしそのため、あまり季節を問わずに訪問することが出来そうな城跡です。といっても管理人はまだ「城内」に入れていませんので、なんとかまた機会を作って猪崎城へ訪問してきたいと思います。