南北朝時代に城氏が居館とした城郭伝承地
少し石碑の場所がわかりづらいので、まずJR奈良線「山城青谷駅」の東北側、青谷小学校のさらに先の住宅地に龍福寺があるので、そのお寺さんを目指すのがわかりやすいです。
その龍福寺の入り口前の小さなマンホールに「建武役城氏之館旧址」の文字と、龍福寺の反対側に200メートルとありますが、これは少し違い、目の前の小さな脇道を、龍福寺を正面に捉えて右に進んでいきます。一つ目の十字に交差する箇所は真っ直ぐ進み、次の道でカギ状に進んで行き、その道が次の交差する箇所で右側に行った所に、石碑があります。
実は相当迷ってしまったので、地元の方に教えて頂きました。
さて中城(なかじょう)の歴史ですが、日本城郭大系では次のように紹介されています。
建武年間(1334~1338)に城大外記資茂が居城とし、代々城氏が居館としてきたそうです。
南側には「堀端(ほりばた)」と呼ばれるところがあるそうで、そちらは濠の一部と記述されています。さらに加えて、そのさらに南100メートルほどの位置に的場の跡もあるそうですが、農地が広がるばかりで遺構は分かりませんでした。
当日は自転車で訪問しましたが、なだらかですが高台になっていることはわかりますが、その他この地が、中世武士にとって都合のいい場所であったことは、少しわかりづらい印象です。
石碑だけのお城ですが、城陽市内では解説板や石碑を用意している箇所が少ないため(というか、2012年9月現在では中城ぐらいだと思います)、数少ない城郭伝承地へ行った気分くらいは味わえる場所です。
所在地
京都府城陽市中字中ノ郷
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】奈良線 京都駅~宇治駅(快速停車駅)~山城青谷駅 料金 片道400円 所要時間 約33分ほど
【入館料】0円