狛氏居館を中心に集落が要塞化した環濠跡
JR奈良線の上狛駅の西側の住宅地に濠跡が残り、解説板が設置されており、日本城郭大系でも「狛城(大里環濠集落)」として紹介されています。当サイトでは「城」と言ってしまうには少し気が引けるのと、現地解説板には「上狛(かみこま)環濠」とされていたので、その名称で紹介させて頂きます。
築城者は狛日向守とされ、文明年間(1469~87)のことと考えられています。元は居館程度だったものが、集落全体を要塞化され城郭として発達したものだそうです。
文明15(1483)年には畠山義就方の斎藤彦次郎が南山城地方に侵攻し、この狛城(上狛環濠)を本拠にしたと伝わるそうです。
冒頭で触れたとおり、現在は水濠跡が水路として生まれ変わっています。江戸時代の寛保3(1743)年の記録では濠幅は最大6メートルもあったと伝わります。
ただ今では完全に宅地化が進み、往時の面影をうかがい知れるのは数少なくなっています。当ページの下部に解説板が設置されている場所を地図に示してありますので、その付近が最も当時の面影を伝えていると思います。
ただこの近辺の奈良線は京都市内と異なり本数も限られてしまうため、スポットで訪問するほどの遺構ではないというのが正直なところ。隣駅の木津駅に行けば、この地域最大の戦国期の山城とされる鹿背山(かせやま)城がありますので、そちらに訪問される際の行き帰りで、合わせて訪問されることをオススメします。
所在地
京都府木津川市山城町上狛
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】奈良線 京都駅~宇治駅(快速停車駅・乗換え)~上狛駅 料金 片道570円 所要時間 約55分ほど
【入館料】0円
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】奈良線 京都駅~宇治駅(快速停車駅・乗換え)~上狛駅 料金 片道570円 所要時間 約55分ほど
【入館料】0円