日本の城巡り「MARO参上」

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花の御所(京都府)

足利義満建立の足利将軍邸宅跡

 

日本城郭大系などには未掲載ですが、足利将軍の邸宅跡でもありますし、当サイトでは京都市の城郭の一つとして紹介させていただきます。

場所は現在の京都御苑の北側、同志社大学の烏丸通りを挟んで向かい側にある、大聖寺の境内に写真の「花の御所」の石碑が建立されています。

石碑はもう一つ街中にあり、烏丸今出川の交差点を西へ行ったところに室町通りがあり、そこの交差点の「西・北」側に「足利将軍室町第跡」の石碑もあります。

歴史は新人物往来社の「京都史跡辞典」を参考にさせていただきますが、築城(?)者は足利三代将軍の義満が、永和3(1377)年に工事を始め、永徳元(1381)年に完成したとされます。

元は崇光天皇の仙洞御所であった場所で、完成後には、後円融天皇、後小松天皇、後花園天皇がそれぞれ行幸されたとされます。

義満が北山第へ移ると、その後の足利将軍はこの「花の御所」を利用したり、また他の場所に拠点を置いたり、一貫して足利将軍の邸宅として機能していたわけではないそうですが、応仁の乱の頃には、後花園上皇、後小松天皇が遷幸(天皇・上皇が別の場所に移ること)し、文明2(1470)年には後花園上皇は「花の御所」で崩御されたそうです。

足利13代将軍の義輝が、斯波氏の邸宅のあった地に新邸宅を作ったことで廃止になったとされます。

現在は冒頭に触れた二ヶ所の石碑以外、ここに歴史にも名高い、足利義満の「花の御所」があったことを示すものはなく、周辺も開発されているためほとんど遺構も残されていません。

交通アクセスは地下鉄烏丸線沿いで便利ですし、文中で触れた足利義輝邸や、織田信長が築城した二条古城なども烏丸通りの南側にありますので、合わせて訪問されることをオススメします。

所在地

京都府京都市上京区烏丸今出川上ル御所八幡町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【京都市営烏丸線】京都駅~今出川駅 料金 片道250円 所要時間 約9分ほど
【入館料】0円

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