豊臣秀吉が築いた京の都市改造事業
天下統一を果たした豊臣秀吉が戦国の世を経て、荒廃した京都の都市改造事業の一環として、京都を洛中、洛外に分け壮大な規模で土塁などで街自体を囲った、いわゆる惣構えのような施設を御土居(おどい)と呼んでいます。
軍事目的とも、洪水などの対策施設とも、はたまた寺社の影響力を弱めるための政治的背景とも言われる御土居は、豊臣政権から徳川政権に変わると撤去が始まりますが、管理人が行った京都市北区の佛教大学の北側、京都朝鮮第三初級学校の東隣にある御土居史跡公園などに一部が遺構として残ります。
この公園には遺構の他、写真の立派な石碑に、解説板も設置されています。
公園の西側から見上げると相当な高さであることが分かり、往時の土塁の規模が想像できます。
この御土居は京都に洛中、洛外という区分を明確にしたわけですが、管理人は京都最南端の伏見区出身で、今でも同じ京都市同士でも「京都」と「伏見」などまるで違う街のような文化がどこかに残されており、御土居の存在を知り、どんな目的で建設されたのかを知るにつれ、この秀吉の都市改造の影響が今も残されているんだなぁと感じてしまいます。
あまりに規模が大きいためすべてを回るのも大変かと思いますが、この史跡公園であれば、近くには応仁の乱の戦乱の舞台の一つになった船岡山城もあり合わせて歴史散策ができるのでオススメです。
はたしてこの「御土居」を城郭と呼んでよいのか少し疑問にも思うのですが、相当な規模の惣構えと言える施設ですし、立派な京都市の城郭のひとつとして紹介させて頂きます。
近くのオススメすぽっと
北大路通りと、千本通りの交差点付近にある「cafe 町子」さん。まったりとした時間を過ごせるカフェで、ランチメニューも日によって違うらしく、訪問した時は3種類ほどの中から、ハンバーグを頂きました。食後にアイスコーヒーも頼み、城巡りの時っていつも、せわしなく活動しているんですが、本当にいつまでも居たくなる。そんな空間。ここはオススメです。
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所在地
京都府京都市北区鷹峯旧土居町3
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【京都市営烏丸線】京都駅~北大路駅 料金 片道250円 所要時間 約13分ほど
【京都市バス】1系統等 北大路バスターミナル~佛教大学前 料金 片道220円 所要時間 約9分ほど
【入館料】0円