宇治市にあったと伝わる環濠跡
環濠遺跡ですが、日本城郭大系の宇治市の一覧に「大久保環濠」として取り上げられているので、城館跡として当サイトでも紹介させていただきます。
場所は近鉄京都線の大久保駅近くの住宅街。「旦椋(あさくら)神社」の西に位置すると記されています(神社は今も残ります)。
従来、宇治市には環濠遺跡はないと考えられていたようですが、宇治市史によって存在が明らかにされたとのことです。
旦椋神社の少し西側から「山ノ内」という地名に変わりますが、このあたりが環濠の中心だったと考えられているそうです。
日本城郭大系では、ここを起点にして出入り口は4箇所あったと説明されています。
またT字路や袋小路が多く防衛施設が整備されていたこと、さらに灌漑、排水などの機能も兼ねていると考えられるそうです。
写真は旦椋神社の前の通りを少し西へ行った場所にある、「旦椋遺跡」としての石碑と解説板。それによると、6世紀から8世紀にかけての村の遺跡などがあった場所のようで、栗隈氏と何らかの関係があったと考えられるそうです。
この栗隈氏は恐らく、飛鳥時代の「栗隈王」の末裔などと個人的には推測しますが、特にどこかの史料に記載されているわけではありません。
ですが環濠も恐らくは、この栗隈氏が精神的な支柱などとして、関与してしたものだとは想像でききるのではないでしょうか?
周辺は住宅地で、また大久保駅周辺は都市開発され自衛隊の駐屯地などもあるため、遺構のようなものは残っていません。
多少、城跡として訪問すると消化不良の残る史跡ですが、宇治市では少ない城砦跡ですので、近くに寄られる機会などあれば訪問されてみてはいかがでしょうか。
近くのオススメすぽっと
東京生活も長い管理人は、渋谷など東京ではよく見かけた「ゴーゴーカレー」。2012年9月現在では関西では、ここ近鉄大久保にしか店舗がないそうです。濃厚なルーと、あと胃袋に自信のある方は大盛系のメニューもあるなど、ユニークなお店です。大久保店は和風な外観で、中も清潔で美味しく食事のできるスペースです。
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所在地
京都府宇治市大久保町北ノ山付近
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~大久保駅(急行停車駅) 料金 片道290円 所要時間 約17分ほど
【入館料】0円