源義経家臣の子孫が本拠地とした南大阪の城
南海本線の淡輪駅からしばらく歩くと、住宅街の中に「淡輪邸址」の解説板を見つけることができます。ここが淡輪城と伝わる一帯です。
解説板によると源義経の家臣だった佐藤忠信の子孫が淡輪氏とのことで、鎌倉時代からこの地に拠点を置いていたとのことです。
南北朝でも活躍した淡輪氏は、時を経て、豊臣政権時代には淡輪徹斎なる武将の娘が豊臣秀次の側室になったそうですが、その「小督(ここ)の局」とされる娘は、秀次事件に巻き込まれ、京都の三条河原にて処刑されてしまったそうです。
また徹斎の次男・六郎兵衛重政は大阪夏の陣の前哨戦「樫井川の合戦」(1615年) で塙団右衛門とともに壮烈な死を遂げた。と、現地解説板には説明されています。
ここは訪問前から土塁などの遺構が楽しめるとありましたが、訪問してみると完全な私有地。言われてみれば畑の中に土塁らしきものはありましたが、人の家を覗きこむ形になるため、じっくり拝見は叶いませんでした。
大阪といえど、この辺りは電車の本数も極端に少なく、交通アクセスが決していいとは言えませんので、淡輪城のみを目的で訪問されると多少欲求不満になる城跡だと思います。
しかし駅の北側に城跡があり、南側には駅に隣接して、五十瓊敷入彦命の陵墓があるなど古墳なども多いエリア。古代の歴史散策を楽しむ。もしくは、和歌山にも近いので和歌山城などと合わせて訪問されてみてはいかがでしょうか。
所在地
大阪府泉南郡岬町淡輪
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR在来線】JR山手線内回り 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線】新大阪駅~なんば駅 料金 片道270円 所要時間 約15分ほど
【南海線】難波駅~尾崎駅(乗換え・特急サザン停車駅)~淡輪駅 料金 片道770円 所要時間 約55分ほど ※特急サザン号自由席は特別料金は不要
【入館料】0円
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線】新大阪駅~なんば駅 料金 片道270円 所要時間 約15分ほど
【南海線】難波駅~尾崎駅(乗換え・特急サザン停車駅)~淡輪駅 料金 片道770円 所要時間 約55分ほど ※特急サザン号自由席は特別料金は不要
【入館料】0円