日本の城巡り「MARO参上」

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枚方城(大阪府)

豊臣秀吉に仕えた本多氏の居城跡

 

京阪枚方公園駅の東側の丘上に枚方(ひらかた)城はあったとされ、現在の枚方小学校の付近がその推定値と考えられています。

日本城郭大系によると、枚方は、奈良時代に百済王氏(百済の最後の王の流れを汲む氏族とされます)が渡来した地で、その子孫と称した本多氏が枚方城主を務めていました。

本多内膳正政康は豊臣秀吉に仕え、その娘が秀吉の妾になったことから、豊臣氏との関係が深まり家運も栄えたとされます。しかし秀吉亡き後は、大阪冬の陣(1614年)の前年に、徳川方によって陥落。翌年の大阪夏の陣(1615年)で大阪城が落城するに伴い、枚方城も廃城になったとされます。

現在、遺構は残らず、推定値とされる一帯にも石碑や、解説板なども設置されておらず、本当に城跡に訪問できたか不安になってしまう場所です。

枚方公園駅から線路沿いに住宅街の中の細い道を抜けていき、意賀美神社経由で訪問しましたが、地形的には傾斜もきつい高台になっていることがよくわかり、枚方城より低所にある先の神社近くには、豊臣秀吉が築いた御茶屋御殿跡がありますが、そちらは展望が開けており淀川など見渡すことができることが分かり、この一帯が中世の城砦を築くのに相応しい場所であったことに合点がいきます。

枚方城の名残は唯一、先に触れた御茶屋御殿跡には解説板が設置されており、その中に枚方城の名前を見つけることができる程度です。

城跡を巡っているとよく小学校に利用されているケースを見かけますが、多くのケースが枚方城同様に解説板なども設置されていませんが、ぜひこの城は天下人とも深いつながりのある人物の居城でもあったわけですし、何か後世にその痕跡を伝えていって欲しいものですね。。。

先の御茶屋御殿跡と合わせて散策されることをオススメしたいのと、少し足を伸ばせば本多氏の祖とされる百済王氏ゆかりの百済王神社・百済寺跡もあるので、古代史を偲ぶ史跡も楽しむことができると思います。

所在地

大阪府枚方市枚方上之町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~丹波橋駅(急行停車駅・乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約10分ほど
【京阪】丹波橋駅~枚方市駅(急行停車駅)~枚方公園駅 料金 片道320円 所要時間 約23分ほど
【入館料】0円

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