日本の城巡り「MARO参上」

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麻田陣屋(大阪府)

江戸時代の麻田藩の中心地だった外様大名の陣屋跡

 

阪急宝塚線の蛍池駅の西側にある旧公民館であるインキュベーションセンター一帯が陣屋跡とされ、大きな石碑と解説板が設置されています。

麻田藩の藩庁ですが、初代藩主である外様大名の青木一重の経歴は戦国の世をまさに戦い抜いてきた人物のようで、元は今川義元の嫡男、氏真に仕え、その後は徳川家康方に「転職」。ここでは浅井・朝倉連合軍を織田信長と徳川家康連合軍が破った「姉川の戦い(1570年)」で活躍。武田信玄に敗れた「三方ヶ原の戦い(1572年)」にも参加していたとのこと。

その後は織田信長方の丹羽長秀に仕え、「山崎合戦(1582年)」や、「賤ヶ岳の戦い(1583年)」などの著名な戦に相次いで参戦。
その後、豊臣秀吉方につき、「大阪冬の陣(1614年)」では豊臣方の武将として参加するも、翌年の夏の陣は参加せず、戦後再び徳川家康に「再就職」し、1万石を与えられ、明治維新まで青木氏による麻田藩は続いたそうです。

現在市内に御殿の玄関部分が箕面市との市境に近い報恩寺に移築されているなど、一部遺構も残るようですが、蛍池駅付近は完全に開発されてしまい、何も残されていません。

現在市内に御殿の玄関部分が箕面市との市境に近い報恩寺に移築されているなど、一部遺構も残るようですが、蛍池駅付近は完全に開発されてしまい、何も残されていません。

この蛍池駅から、その報恩寺の方向に進むと途中に(こちらは蛍池駅から1キロ程度)、織田信長が謀反を起こした家臣の荒木村重が篭る有岡城攻めの際に敷いた包囲網の一つ、刀根山城跡もあるので合わせて訪問されることをオススメします。

所在地

大阪府豊中市蛍池中町

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【JR在来線】東海道本線 新大阪駅~大阪駅 料金 片道160円 所要時間 約4分ほど
【阪急線】宝塚本線 梅田駅~蛍池駅(急行停車駅) 料金 片道220円 所要時間 約13分ほど
【入館料】無料

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