日本の城巡り「MARO参上」

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八尾城(大阪府)

若江三人衆・池田教正が支配した南北朝時代からの古城跡

 

近鉄大阪線の「近鉄八尾駅」西側のアーケード付商店街近くにある八尾神社付近が、城跡推定地とされています。
神社境内に石碑が設置されています。

日本城郭大系では、八尾城の歴史を(1)南北朝期と、(2)織豊(しょくほう)期の2期に分けて存在したと説明されています。

まず1期目では建武4(1337)年の古文書に「八尾城攻め」が登場することから、それ以前より存在したと考えられ、築城者は八尾別当兼幸(顕幸)と考えられています。

戦国時代は高屋城、若江城が南北の重要拠点とされたことから、軍事的には重要視されていなかったと日本城郭大系には記されています。

2期目の織豊期に入ると、池田丹後守教正の居城として歴史の表舞台に再登場。
教正は三好義継の旧臣だったが、義継を裏切ったため、結果的に義継は自害。
その後、教正は若江三人衆の筆頭として、かつての主君・義継が最期を迎えた若江城を預かったとされます。

教正が「本能寺の変」後に仕えた池田輝政が美濃岐阜城へ転封されるとそれに従い、八尾城も廃城となったと考えられるそうで、さらに、「城巡礼 盛者必衰 大阪48ヵ所めぐり」によると、大坂夏の陣では、長宗我部盛親と藤堂高虎がこの近くで戦い、八尾城の堀跡が戦闘に利用されたと記述されています。

現在遺構はおろか、正式な城跡の所在地も明確にされていません。八尾神社も駅から近いのですが、冒頭でも触れた商店街側からは少しわかりづらい入り口かもしれませんが、写真の石碑はその商店街側からだとスグの場所に設置されています。

特に見所があるわけではありませんが、比較歴史背景もしっかりしている城跡で、管理人のように公共交通機関で城巡りを楽しんでいる方にはうれしい主要路線の「エキチカ」ですし、近くの沿線にでも行かれる機会があれば少し足を伸ばして、八尾城にも訪問されてみてはいかがでしょうか。

所在地

大阪府八尾市本町7

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線】新大阪駅~なんば駅 料金 片道270円 所要時間 約15分ほど
【近鉄線】奈良線 大阪難波駅~上本町駅(乗換え)~大阪線 八尾駅 料金 片道290円 所要時間 約27分ほど
【入館料】0円

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