大坂夏の陣で真田幸村が着陣した城跡
各線の天王寺駅などが最寄り駅の天王寺公園(公園自体の入園が有料になります)内に「大坂の陣(1614~1615)」で著名な大塚城(別名・茶臼山砦)がありました。
もともとは天文15(1546)年に細川晴元家臣の山中又三郎が築城し、そこに陣を構えたとされますが、同属で争った細川高国の養子で後管領になる細川氏綱に攻められ落城したとされます。
その後の経緯は日本城郭大系には記載されていませんが、冒頭でも触れた慶長19(1614)年の「大坂冬の陣」で徳川家康が本陣を置き、ついで翌年の「大坂夏の陣」では豊臣方の真田幸村(本名は信繁ですが、ここでは通称の幸村とさせていただきます)が陣を置いたことで有名です。
大系では遺構の主要部が残されているとされますが、山頂部分は平坦地で郭と思われますが、明瞭に遺構とわかるものはありません。古墳を利用した城塞とされますが、「水堀」のような「それ」も果たして堀跡であるかはわかりません。
とはいってもこの地で真田幸村が戦ったという気分に浸るだけでも、十分な気持ちにさせてくれる城跡。一応、古戦場跡として解説板と石碑が設置されています。
また北側にある安居神社は真田幸村最期の地と伝わるので、これらと合せて散策されると特に幸村ファンならずとも、戦国ファンなら感慨に浸れること間違いなしだと思います。
城跡としての遺構より今触れたとおり歴史背景を楽しむ城跡だと思います。また天王寺公園自体は動物園なども併設されており、管理人は大塚城(茶臼山砦)のみを見学し、退場していますが公園自体をじっくりと散策する楽しみも豊富。
関西以外の地方から訪問される方でしたら「通天閣」も公園内から見ることもできますので、手軽な大阪観光も楽しめる場所。交通アクセスが便利でとても訪問しやすい城跡です。
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大塚城の北側付近にある安居神社は真田幸村最期の地と伝わります。
所在地
大阪市天王寺区茶臼山町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線・谷町線】新大阪駅~梅田駅(乗換え) 東梅田駅~四天王寺前夕陽ケ丘駅 料金 片道270円 所要時間 約25分ほど
【入館料】大人150円 小中学生80円