日本の城巡り「MARO参上」

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安居神社(大阪府)

境内には戦死跡之碑が残る真田幸村最期の地

 

大阪の天王寺にある安居神社。聖徳太子建立で著名な四天王寺も近いこの安居神社ですが、ややわかりづらい場所にもなり、観光客は少ないですが、1615年の「大阪夏の陣」で敗れた、豊臣軍の将・真田幸村こと信繁の最期の地と伝わります。
※このページでは信繁でなく幸村で統一させていただきます。

幸村は、有名な夏の陣の最終局面で、徳川家康本隊を追い詰める活躍を見せますが、最後力尽きこの神社の境内にあった松の木の下にいたところを、追手の松平忠直隊の西尾宗次に討たれたと伝わります。

真田幸村を扱った小説は数多いですが、その中で最も好きな池波正太郎先生の「真田太平記」ではずっと仕えてきた下級武士の向井佐平次が息絶えていたところに、幸村が登場し、一緒に息絶えるシーンがありますが、この神社の幸村の銅像を眺めていると、佐平次が実在したかどうかでなく、本当に自分の使命をやりきり悔いなく友とともに天に帰っていったのではないかという、どこか戦国武将の最期の地にはふさわしくないかもしれませんが、優しい気持ちになれる場所でした。

付近はすぐ南側には夏の陣で幸村が本陣を置いたとされる茶臼山古墳(有料の天王寺公園内)や、北側には戦国時代に織田信長が、石山本願寺と敵対するのに築城したとされる天王寺城跡とされる月江寺(遺構や案内板はなし)があります。

故郷の信州から遠く離れたこの大阪に残る名将・真田幸村ゆかりの地。場所は繁華街天王寺からすぐ近くと、アクセスも良いので大阪の戦国関連史跡めぐりでは忘れずに訪れたい史跡です。

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大阪の陣で真田幸村が陣を敷いた偃月城(真田出丸城)が玉造に存在します。三光神社には「真田の抜穴跡」が残ります。

真田幸村が男の意地をかけて守り戦った大阪城。圧倒的なスケールは今も変わりません。

所在地

大阪府大阪市天王寺区逢阪1-3-24

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線・谷町線】新大阪駅~梅田駅(乗換え) 東梅田駅~四天王寺前夕陽ケ丘駅 料金 片道270円 所要時間 約25分ほど
【入館料】0円

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