北条氏照も利用したとされる武蔵守護代・大石氏の城跡
滝山城の尾根続きの丘陵、今のあきる野市側の先端にあったのが高月城で、関東管領・山内上杉氏の重臣で、武蔵守護代にあった大石顕重が長禄年間(1457~60)に築城した城だと日本城郭大系に記されています。
歴史は浅く、その子・定重によって廃城となったものの、大石氏に代わり、この近辺の統治に当たった北条氏照の時代にも滝山城の一部として武田信玄の侵攻に対して利用されていたのではと考えられています。
八王子市ですが、公共交通機関で訪問されるならJRの東秋留駅から徒歩で向かうのが一番早いかと思います。その間にもあきる野市側にいくつか城跡がありますので、退屈せずに歴史散策を楽しめると思います。
今は営業されていないようですが「ファッションホテル」の高月城の看板が目印。廃ホテルとなっている施設前を通り過ぎた細い道の反対側に城跡に入る登城口があります。
簡単な解説板や「高月城」の看板が立っていますので、中に入るとさっそく堀底道を進んでいきます。
その先に比較的大きな堀切や、土橋などを確認することができますが、高月城は私有地だそうで、城内いたるところに「ここから先は立ち入り禁止」の札が目立ちます。
管理人もせめて主郭まで行ってみたかったのですが、どこまで見学を許可して頂いてるのかわからず、無用なトラブルを避けたいので途中までの見学となりました。
それでも先ほど触れさせて頂いた通り、規模は小さいですがしっかりと遺構も残っていますので、見学の価値アリ。ただし、所有者様のご厚意で、一部城内立ち入りを認めて頂いているので、これからも城ファンと良好な関係をもって頂けるためにも、マナーとルールを守って見学をお願いしたいと思います。
訪問時期は夏だと竹も多いため、蛇などが住んでいると思いますので、やはり冬場の晴天時に訪問されることをオススメします。
山城ですが、ここはスニーカー程度の服装で訪問可能です。
所在地
東京都八王子市高月町