鎌倉幕府の監視所として機能した関所跡
「城」かと言われれば違う気もしますが、「城」としての書籍にも登場しますので、当サイトでもそのように扱わさせて頂きます。
霞の関所は聖蹟桜ヶ丘駅のほぼ南側にある熊野神社にあったとされます。現在石碑、解説板に加え、柵の一部が復元されています。
現地解説板によると設置したのは鎌倉幕府。時は建暦3(1213)年とされます。多くの関所の中でもかなり歴史上貴重な遺跡だそうです。
この付近は関戸合戦が行われた場所。元弘3(1333)年に倒幕派の新田義貞と、鎌倉幕府の執権・北条高時の弟・泰家が分倍河原で合戦。新田軍が勝利を治めると、北条軍は霞の関所付近で防戦。これも新田義貞によって破られますが、この時の戦い「関戸合戦」の記念碑も、霞の関の北側に設置されています。
現在の霞の関所跡は冒頭で触れたとおりです。見所は決して多くはないのですが、大きな石碑なども設置され、史跡としての重要度を垣間見ることができます。
純粋に「城塞」としての遺構を期待していくと、往時はあったであろう様々な防御施設も、周辺の宅地化によってほぼ遺構は消滅していますので、やや消化不良気味になるかもしれません。
この周辺には関戸城などの城郭跡も多数ありますので、それらと組み合わせて散策されることをオススメします。
基本的にはこの周辺の城郭跡および、霞の関所は季節を問わず軽装での訪問が可能。
都心部からもアクセスが便利な場所ですので、休日に手軽に歴史散策ができるスポットです。
近くのオススメすぽっと
「大勝軒 新化勝軒」さん。つけ麺の名店の聖蹟桜ヶ丘店ですが、独自メニューなども出されていて「進化」型だそうですが、訪問時はデフォルトの大勝軒つけ麺を。魚介系のスープと、太麺のバランスもよく安心して食べられるお店です。
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所在地
東京都多摩市関戸5
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円