日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関西以西の城 > 大阪府の城一覧 > 野崎城(大阪府)

野崎城(大阪府)

飯盛山城の支城として機能した城跡

 

JR片町線「野崎駅」を降り、駅前商店街を抜けた場所にある野崎観音(慈眼寺)の裏山から、織田信長が入洛する以前、近畿で絶大な力を持った三好長慶の居城「飯盛山城」へつながる登山(ハイキング)道が続きますが、野崎城はその途中に存在する、飯盛山城の支城です。

先のハイキングコースに入るとすぐに大東市の文化財に指定されている「石造九重層塔」の場所にたどり着きますが、このあたりからすでに城域。縄張りを確認すると郭の一つとなります。

その位置からさらにハイキングコースを行くと、吊橋が現れ、渡ると岩肌の間に出来た道を登っていきます(街中のような補整されてる場所ではありませんが、鎖場ではないのでご安心ください)。すでに要害ぷりを見せる山ですが、しばらく登っていくと、道が3つに分かれるポイントに出ます。この道を「真っ直ぐ」に進むと飯盛山城へ繋がりますが、左の丘に登りきった場所に野崎城の本郭があり、郭跡らしき削平地に石碑と解説板が設置されています。

現地の解説板によると、四条畷合戦(1348年)で北朝方の縣(あがた)下野守が陣を置き、南朝方の楠木正行(まさつら)と対峙したと「太平記」に記されているとあります。

戦国時代にも「尋尊大僧正記(じんそんだいそうじょうき)」「後法興院記(ごほうこういんき)」といった資料に「野崎城」の名前を確認することができるとのことです。

天正4(1576)年に織田信長によって飯盛山城が攻め落とされ廃城になりますので、この野崎城も運命を共にしたものだと思います。

明瞭に遺構が分かるというわけではありませんが、郭であっただろう場所は一見して分かる地形。また文中にも触れたとおり、岩質などで峻険な自然の地形を上手くいかし、支城といっても十分な防衛施設であったと推測できます。

野崎城に関しては知名度も低いので、ついつい見落としてしまわれる方も少なくないかも知れませんが、飯盛山城の登城ルートの途中にありますので、訪問の際には忘れずに立ち寄っておきたい城跡です。

近くのオススメすぽっと

JR野崎駅前の商店街にある中華料理屋「熊猫」さんは、リーズナブルでボリュームたっぷりの中華定食屋さん。唐揚の日替わり650円で大ぶりでジューシーな唐揚がどっしりと入って満足しました。中国人の店員さんもとっても親切。内装も清潔で気持ちよく食事ができました。
食べログの紹介ページはこちら

所在地

大阪府大東市野崎

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅(乗換え) 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【JR在来線】東海道線 新大阪駅~環状線 大阪駅(乗換え)~片町線 京橋駅(乗換え)~野崎駅 料金 片道290円 所要時間 約37分ほど
【入館料】0円

写真ギャラリー