織田信雄・徳川家康連合軍が築いた城砦跡
場所は分かりづらいですが名鉄小牧駅の西側。小牧山城のすぐ近くに蟹清水砦(かにしみず)の石碑と解説板が設置されています。
詳細な場所は地図も添付していますので、そちらを参照いただきたいのですが、「保健センター前」交差点の東側を少し進んだところにある駐車場になります。他、この付近は江戸期には小牧御殿が置かれていた場所で、道路を挟んだ小さな神社にはその石碑も設置されています。
ここでは小牧御殿には触れず、蟹清水砦としての歴史を紹介しますが、日本城郭大系には岩倉織田氏の居城がもともとありましたが、別流だった織田信長が永禄6(1563)年に美濃の斎藤龍興を攻略するために小牧山城を築城し移動。それに伴って、信長の重臣・丹羽長秀の屋敷が置かれていました。
その後小牧山城は信長が岐阜城へ移動するとともに廃城になりますが、後世の小牧・長久手の戦いで織田信雄と徳川家康の連合軍が再び小牧山城の跡地を活用し本陣を置くに従い、蟹清水砦を整え、支城として機能したとされます。
砦名の地名ですが、これは冒頭でも触れた小牧御殿の庭園にしばらくなっており、その清水に蟹が生息したことからこの蟹清水の名前が定着したと現地解説板には説明されていました。
日本城郭大系ではかつては堀跡や天守閣跡まで残されていたと記載されていますが、戦時中の砦で果たして天守閣まで用意されていたのかは個人的に疑問。
この付近は長引いた小牧・長久手の戦いのため、城砦が群集している一帯で、天守閣伝説のあるものも一部は含まれていますし、時代的にも存在していても不思議ではないんでしょうが。
現在は完全に宅地化・市街地化しており遺構も残されていないため見所はほぼありませんので、蟹清水砦に興味のある方は、小牧山城見学の際についでに少し足を伸ばして立ち寄られることをオススメします。
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犬山市、小牧市の城を回ったあと、やっとたどり着いたお食事処がこちら「中華飯店西安」さん。あえて遠方からグルメ巡りをするようなお店ではないですが、本当に昔ながらの普通の中華屋さんなんですが、これがなんとも言えない美味しさ。ランチは丼とのセットで550円とリーズナブルなことに加え、お店の方も気さくで、気持ちよく食事ができました。いつまでも続いて欲しい、昔ながらの中華屋さんです。
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所在地
愛知県小牧市小牧4
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道10,780円 所要時間 約1時間40分ほど
【地下鉄・名鉄線】桜通線 名古屋駅~名城線 久屋大通駅~上飯田線 平安通駅~上飯田(直通)~名鉄小牧線 小牧駅 料金 片道550円 所要時間 約50分ほど
【入館料】小牧市歴史館のみ大人100円、小人(小学生・中学生)30円