日本の城巡り「MARO参上」

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安城古城(愛知県)

安祥城築城まで地頭・和田氏の本拠地だった古城跡

 

名鉄南安城(あんじょう)駅のほぼ真南の幹線道路脇にある神社が安城古城跡とされ、鳥居脇に解説板が設置されています。

安城古城は平安時代の荘園の館が置かれていたとも伝わり、古くから地元の実力者が拠ったことが伺いしれます。

鎌倉時代には安藤氏が拠点にし、その後、室町期に入ると和田氏が本拠地を構えることになります。永享12(1440)年に和田親平が近くに安祥(あんしょう)城を築き移動するまで、和田氏5代の拠点として君臨した城だったそうです。

日本城郭大系の前身・日本城郭全集では城主は松平康忠とされますが、これは先に触れた安祥城が1540年頃、幾度か今川・松平の連合軍と織田軍の間で攻防戦が行われた際に、この安城古城も松平の前線基地として利用されたことがあるそうで、その際に城を守ったのが康忠であると思われます。

現在の安城古城ですが、神社が祀られている場所はこんもりと土塁上に存在しているように見えますが、周辺は開発されているため、往時の物であるか確証は持てません。

同じく、よく見ていると竹薮の中にそれらしき濠のような地形もあるのですが・・・

和田氏はこのエリアの荘園管理を行っていた地頭職であったそうなので、城といっても恐らくは居館程度のものであったと思います。それを考えると城域もそこまで広大なものではなかったでしょうし、神社近辺に目立った遺構が存在しないということは、もうどこにも残されていないのだろうと思います。
すぐ近くに安祥城という新城を建設したのですから、以後はこの場所もその防衛施設程度としては機能したかもしれませんし、そうなるとすでにその頃には、大幅に安城古城も変貌を遂げていたかもしれません。

解説板がある分、まだ「マシ」な気分になりますが、この城だけを訪問されるのはあまりオススメできません。やはり文中に何度か登場した安祥城と合せての訪問をオススメします。

近くのオススメすぽっと

JR安城駅前にある、うどん屋「梅家」さん。せっかく愛知に遠征したので名物が食べたく味噌煮込みうどんか、味噌カツか、きしめんで悩みましたが、価格的にもリーズナブルだった「味噌カツ丼」をチョイス。味噌カツ自体はあまり食べたことがないので、評価は難しいですがお肉も柔らかく、店主の方の配慮も気持ちよく食事が出来ました。安城観光の際にオススメしたいお店です。
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所在地

愛知県安城市安城町社口堂

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道10,780円 所要時間 約1時間40分ほど
【JR在来線】東海道本線 名古屋駅~安城駅(新快速停車駅)  料金 片道460円 所要時間 約28分ほど
【入館料】0円

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