日本の城巡り「MARO参上」

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芥川山城(大阪府)

三好長慶が居城とした北摂津の山城跡

 

JR高槻駅の北側、三好山が芥川山城のあった場所となります。高槻市営バスが30分1本のペースで走っていますので、バス利用が便利です。芥川山城の最寄バス停である塚脇バス停には、解説板も用意されていますので、ぜひ確認しておきたいところ。

バス停からすぐの所にある川を越え右折し、ほぼ道なりに坂道を上がっていくと老人ホーム「黄金の里」があり、そちらの裏手の山に登っていきます。

始めは畦道のような道を進みますが、途中からケモノ道と言っていいような山道へと入っていきます。管理人が訪問したのは5月終盤。気温も20度台後半が続いていたため、蝮か判別できませんが、ヘビとも遭遇。何度も脇の草陰が「ガサゴト」と物音を立てていたのは不気味・・・。
履物はしっかりとしたものをオススメしておきます。

さて、日本城郭大系を参考に城の歴史を紹介します。
永世12(1515)年、細川高国が築城し、能勢頼則が城主を務めていたと考えられています。

その後、細川高国と細川晴元との争いなどにも巻き込まれていきながら、足利幕府終盤に権勢を奮った三好長慶(ながよし)が入城します。三好氏の拠点として繁栄しますが、永禄3(1560)年に長慶が飯盛山城へ移ると、芥川山城も暗転としていき、永禄11(1568)年に織田信長に攻められ落城。信長自身も芥川山城に入城したとされます。

その後、和田惟政に芥川山城は与えられ、さらに高槻城も得た惟政は、高槻城を本城とし、高山右近の父親・高照に芥川山城の城代を任せます。しかしその後、惟政自身が近隣諸将と確執を起こし、荒木村重・中川清秀といったあたりに討ち取られてしまうと、高槻城は高山右近(当時・彦五郎)に乗っ取られ、同時期に芥川山城も役目を果たしたと考えられます。

現在もよく写真で紹介される有名な、二郭群に入る直前の土橋など、明瞭な遺構がよく残されていますが、なにせ冒頭で触れた蝮だかヘビに萎縮した管理人には、本丸まで急ぎ、到着後ほぼすぐに下山しました・・・。爬虫類は本当に苦手なので・・・。東郭など多くの遺構を確認できていないうえ、竹薮などに視界を遮られ石垣群も多くを見落としてしまいました。

バス停から歩くと、本丸にあたる三好山頂上の祠までかなりの勾配で、比高もあることはわかりますが、山としてはハイキングレベルで散策できるレベルですが、管理人には夏場は厳しいです・・・。ただ見落とした遺構もまた確認したいので、次回は冬場に再訪問してみたいと思います。

足利幕府管領の細川高国、その後実質的に天下の権勢を握っていった三好長慶、織田信長と戦国時代を主役として駆け抜けた武将縁の本格的な山城。城ファンの方はぜひ一度訪問しておきたいスポットです。

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本文中にも登場してくる「市立しろあと歴史館」もかつての高槻城敷地内となりますが、無料で高槻城や、長い間城主を務めた永井家などについての展示物を見学できます。

JR高槻駅と阪急高槻市駅の間にあるラーメン屋「あす流」さん。カウンター席のみの狭い店舗ですが、店員さんも優しい感じの方でおいしく食事ができました。珍しいので「海老醤油ラーメン」を頂きました。あっさりした味ですが、海老のダシも効きとても美味しいラーメンです。高槻の歴史散策に歩きつかれたら是非こちらで栄養補給を!
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所在地

大阪府高槻市原

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 京都駅~高槻駅(新快速停車駅) 料金 片道380円 所要時間 約12分ほど
【高槻市営バス】2番のりば JR高槻駅北口~塚脇 料金 片道210円 所要時間 約15分ほど
【入館料】0円

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