足利三代将軍、義満家臣の藤井三位の居城跡

場所は少しわかりずらいのですが、まずは佐和良義（さわらぎ）神社を目指せば問題ないと思います。マンションが立ち並ぶ（団地？）の児童公園脇に小さな石碑が設置されています。
2012年5月に訪問しましたが、他のサイト様で事前勉強していると解説板もあったようですが、訪問時にはすでに存在していませんでした。

足利幕府最盛期と言っていい時代を築いた足利義満が将軍職を、嫡男の義持に譲った後、大阪の堺に進出してきた周防国の大内義弘を攻めた際に、「御馬廻り免状」を受けた、沢良宜城の城主藤井三位が、この城から出陣したという記録が残っているそうです。

城域は広大で、「勝尾寺衆徒」の中でも相当な力を保持していたそうです。勝尾寺というのは現箕面市の真言宗のこちらも由緒ある寺院です。

応仁の乱が始まる頃、もしくはそれ以前に廃城になったていたと考えられるようですが、詳しいことは不明のようです。

遺構に関しては、一応、城跡碑のある公園の向かい側にある佐和良義神社の長い参道が、当時の馬場跡と伝わるようです。

この茨木市の城は一つ一つは見所も少ないのですが、とにかく城跡地が多いのが特色なので、阪急茨木市駅でレンタサイクルを借り、市内の城跡散策にでかけるのがオススメです。