三好一族の争いの舞台になった城跡
少しわかりづらい場所に城跡推定地はあり、アクセスとして一応、阪急京都線の崇禅寺駅としておりますが、同線、淡路駅で乗り換え、千里線で柴島駅が最も最寄になります。
ただ正直なところ、健脚な方でしたら新大阪から徒歩でも訪問可能ですし(管理人も新大阪から徒歩で訪問しました)、また電車で訪問されるにしても、新大阪から阪急南方駅は徒歩で移動した方が、交通費の節約にもつながると思います。
先に場所の話をさせて頂きましたが、柴島(くにしま)城の歴史を、「日本城郭大系」と、東京地図出版の「城巡礼 盛者必衰 大阪48ヵ所めぐり」を参考に紹介します。
城主は三好元長の4男で、長慶(ながよし)の弟にあたる、十河(そごう)一政が築城・居城したとされます。
経緯は不詳のようですが、細川晴賢(はるかた)と三好政長(一政らの父・元長とは従兄弟にあたり、元長を討った人物)が、天文18(1549)年に柴島城に陣取り、それを長慶が攻撃したと伝わります。
政長方は榎並城へ敗走。同年の江口合戦で政長は討死したとされます。
その後、織田信長政権や豊臣秀吉政権時には柴島城が、どのように機能したか詳しく分からないようですが、慶長20(1615)年の「大阪夏の陣」では稲葉紀通(のりみち)が拠点を置いて戦ったと伝わります。
紀通は最後は福知山城へ移動し、自身の悪政などが原因で自害をしたそうですが、この柴島城はいつごろ廃城になったのかなど不明とのことです。
場所は淀川のすぐ近くであり、これが天然の要害になっていたことは想像に難しくないのですが、現在は住宅地の中に小さな石碑が建つのみです。
辺りも完全に開発されているため遺構のようなものは見当たりません。
冒頭で軽く触れましたが、特に城跡として見所がある訳ではないため、出来れば徒歩で散策されるほうがオトクかもしれません。完全に「城跡スタンプラリー」的な城ですが、市街地に近いため京阪神方面へのアクセスは便利ですし、他の城跡などと合わせて訪問計画を立てられることをオススメします。
近くのオススメすぽっと
新大阪の駅ビル内のカレー屋さん「モジャカレー」さん。心斎橋や神戸の方にもチェーン展開されているようですが、こちら新大阪のお店はカウンターのみの小さな店舗。場所柄的にも新幹線待ちの間にサクッと食べれるお店がニーズが高いようですね。何か特長があるかと言えば、いわゆるフツーのカレーなんですが、辛さも個人の好みである程度調整もできますし、もちろんお味も美味しいですし、近くに寄れば何だかんだと重宝したくなるお店です。
食べログの紹介ページはこちら
所在地
大阪府大阪市東淀川区柴島2
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線】新大阪駅~西中島南方駅 料金 片道200円 所要時間 約1分ほど
【阪急京都線】南方駅~崇禅寺駅 料金 片道150円 所要時間 約1分ほど
【入館料】0円