中川清秀が茨木城の支城として築城した城跡
阪急千里線の下新庄駅東側の住宅街にある明教寺付近が城跡と伝わります。
日本城郭大系には天正年間(1573~92)に荒木村重に仕え、後に織田信長に仕えた中川清秀が築城したとされ、「新庄」の名前は「新城」が転じたものだとのみ記されています。
他の城サイトを参考にさせて頂く限りでは、茨木城の支城としての役割を果たしていたとされるようです。
明教寺境内には、新庄城についても触れられた由緒書があるようですが、訪問時は中に立ち入ることができない感じでした。インターフォンで問い合わせれば自由に中を散策することができるのでしょうか?
現在は冒頭で触れた通り、完全な住宅地となっており往時を偲べるようなものは残されていませんが、地図を見ていると北側に神崎川が流れ大阪湾に達することから防衛上、また交通の要所としても新庄の地が適していたということでしょうか。
現在の周辺はほぼ平地で、地形的に城砦を置くのに適していた場所とは感じることができません。
天正11(1583)年に賤ヶ岳の戦いで、秀吉軍に所属するも、柴田勝家軍の佐久間盛政に討ち取られますので、以後は新庄城の役割も自然に小さくなっていったものだと思います。
出来れば寺の外に新庄城の石碑や、解説板などが設置されていれば、城ファンとしてはありがたいのですが、それらもなく、これといった見所が残念ながら見当たらない城です。
郊外ではありますが、周辺は舗装もされ危険な箇所もほぼありませんので、年中、天候も問わずに気軽に訪問することが可能です。新庄城だけでは「消化不良」を感じられると思いますので、周辺の城跡らと組み合わせて訪問されることをオススメします。
所在地
大阪府大阪市東淀川区下新庄5
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,450円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営地下鉄線】御堂筋線 新大阪駅~西中島南方駅 料金 片道180円 所要時間 約1分ほど
【阪急線】京都線 南方駅~淡路駅(乗換え)~ 千里線 下新庄駅 料金 片道150円 所要時間 約5分ほど
【入館料】0円