楠木正成一族の和田氏の居城跡

現在の岸和田城が築城される前にあったとされるのが通称岸和田古城。ほかに岸の城。現地には石碑が設置されていますが、そちらには「和田氏居城」などと記されています。
岸の和田で岸和田という名前が起きたと日本城郭大系には記されています。

場所は岸和田城のすぐ近く。南海岸和田駅が最寄り駅の城跡です。
まずはこの城の歴史を紹介します。

築城時期は建武元（1334）年とされ、楠木正成の一族、和田新兵衛高家だと記されています。ただし、城跡推定地は特定はされておらず、場所自体諸説があるようです。

現地に解説板があり、そちらには縄張り図も描かれていますが、本城、二ノ郭、二之郭と大きく3つの郭から構成されたそこそこの規模を持つ城であったそうです。

現在ですが、周辺は完全に宅地化されています。他のお城サイトでは土塁などもあるような情報を事前に入れていましたが、全くそのような雰囲気を持つ箇所すら無くなっていました・・・

冒頭で触れたように「和田氏居城」の石碑と、岸和田古城の名前で解説板が設置されているのみ。

地形も恐らく往時とは相当改変されているはずなので、古城跡らしきものを偲ぶものも実際残されていませんでした・・・

岸和田駅から電車で岸和田城に訪問する際の途中にある城跡になるので、その訪問に合せてスタンプラリー的に回る城跡だと思います。完全な宅地なので、季節、天候に関わらず気軽に訪問することが可能な城跡です。