日本の城巡り「MARO参上」

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大丸城(東京都稲城市)

住宅地に姿を変えた南北朝時代からの城跡

 

東京の稲城市は多摩ニュータウンがあり、新宿からも電車で30分程度で移動できるベッドタウンですが、本当に緑の多い長閑な街。路線としてはJRと京王線が通っていますが、この大丸城跡の最寄はJR南武線の南多摩駅が近く(徒歩で5分程度)。

駅から見て、「季乃彩(ときのいろどり)」という日帰り温泉施設のある手前付近を左に折れたところに、写真の案内板のみが住宅地の中に設置されているのみで、近くに「城山公園」という「いかにも」という雰囲気の公園がありますが、こちらは大丸城跡とは関係ないとのことですので注意が必要です。

城の歴史に関しては、発掘されたものから南北朝時代に築城されたであろうと判明しているようですが、誰が築城したかなどの史料が乏しく詳しいことは何も分からないそうです。あくまで推測ですが、この稲城市は神奈川県との県境に位置する都市で、神奈川県川崎市の小沢城なども近いことからひょっとすると何か関連性などもあったのかもしれません。

残念ながらニュータウン建設にあたり、城のあった山ごと削り取るなどの開発があったそうで残念ながら、往時の様子を偲ぶことは不可能です。

ただ近くの城山公園内の高台に登ってみるとかなり広範囲まで見渡せますし、かつてこの地域が山城として機能したであろうことまでは想像できます。開発優先の時代があって経済成長を果たしたのは事実でしょうが、城・史跡ファンとしてはなんともいえない寂しさのある城跡です。

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南武線で分倍河原まで移動すると高安寺が駅のすぐ近くにあります。この高安寺はの足利尊氏が開基した寺ですが軍事的な性格の強い城砦化されたものであったと言われます。城としての遺構はありませんが本堂や山門などは歴史ある建築物です。

大丸城の案内板のすぐ近くにあるのが日帰りの温泉施設「季乃彩(ときのいろどり)」さん。利用経験はないのですが稲城市は旅情気分を掻き立ててくれる街ですし、ちょっとした小旅行気分に浸るにはいい施設でないかと思います。
季乃彩さんのWebサイトへ

名古屋を中心に展開するコーヒーショップ「コメダ珈琲店」さん。ちょうど大丸城と長沼城の間に位置しますので城めぐりの休憩にでもいかがでしょうか。
コメダ珈琲店さんのWebサイトへ

所在地

東京都稲城市向陽台6-24

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【小田急小田原線】新宿駅~登戸駅(急行停車駅・乗換え) 料金 片道240円 所要時間 約19分ほど
【JR南武線】登戸駅~南多摩駅 料金 片道160円 所要時間 約12分ほど
【入館料】無料

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