キリシタン大名・高山右近の巨城で著名な城
阪急高槻市駅から南西にある高槻城跡公園付近に、キリシタン大名として著名な高山右近の居城でもあった、高槻城がありました。
現在の公園には天守台のような石垣がありますが、これは遺構ではありませんので注意が必要。
城の歴史は相当に古いという伝説もあるようですが、戦国時代には当初、三好氏の家臣入江氏が、当時三好氏の居城だった芥川山城(高槻市)の支城として存在したようです。
しかし織田信長の力が強まるとこの城も、信長側に明け渡され、代わって信長方の武将、和田惟政が入城。同時に近代城郭への礎が築かれていきますが、和田惟政が新興勢力の荒木村重・中川清秀らと戦った「白井河原の戦い(1571年)」で戦死すると、新城主の和田惟長を配下だった高山友照・右近父子が追放。自らが高槻城主となったとされます。
本能寺の変の後は、豊臣、徳川それぞれの政権の直轄領となり代官が派遣されてきましたが、1649年に2代将軍・徳川秀忠の小姓だった永井直清が城主になると、13代にわたり幕末まで高槻藩の城として存続しました。
残念ながら明治維新でこの城は完全に破却されたようで、遺構と呼べる
ものはほとんど残されていませんが、公園から駅側に向かった場所にある本行寺に高麗門が移築されています。(訪問時は立ち寄ってないので写真がないですが・・・)、その他、公園北側の野見神社は永井氏を祀った永井神社があり、その神社の隣にある商工会議所は、高山右近時代にあった天主教会堂の石碑、その目前には枡形門の石垣の石が展示されています。
本丸は槻の木高校とされているため見学不可ですが、高校の北側にある「市立しろあと歴史館」は無料で高槻城城下の模型や、永井氏についての資料や展示物が見学できるスポットになっています。
城跡公園だけだと見どころは少ないですが、周辺散策をしてみると思った以上に楽しめる城跡でした。
近くのオススメすぽっと
本文中にも登場してくる「市立しろあと歴史館」もかつての高槻城敷地内となりますが、無料で高槻城や、長い間城主を務めた永井家などについての展示物を見学できます。
JR高槻駅と阪急高槻市駅の間にあるラーメン屋「あす流」さん。カウンター席のみの狭い店舗ですが、店員さんも優しい感じの方でおいしく食事ができました。珍しいので「海老醤油ラーメン」を頂きました。あっさりした味ですが、海老のダシも効きとても美味しいラーメンです。高槻の歴史散策に歩きつかれたら是非こちらで栄養補給を!
食べログの紹介ページはこちら
所在地
大阪府高槻市城内町
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【JR在来線】JR東海道本線 京都駅~高槻駅(新快速停車駅) 料金 片道380円 所要時間 約12分ほど
【入館料】0円