三好三人衆が織田信長と対決した大阪の古城
JR大阪環状線の野田駅か、地下鉄千日前線の玉川駅が最寄ですが、管理人は京阪線を使い中之島駅から徒歩で訪問しましたが、おおよそ1.5キロ程度の距離。大阪中心部なので、交通アクセスは非常に良い城跡です。
野田城はもとは室町幕府管領として当時の政権を中枢を担った細川高国の要請を受けて浦上村宗(連携して戦ったとのことなので臣従関係ではないようですが)が、築城したのが始まりとされます。
その後、事実上の三好政権が樹立するも、織田信長が力をつけ、その信長と対決すべく時の政権の中枢を担った三好三人衆(三好長逸・三好政康・ 岩成友通)が野田城に篭城し、信長軍と戦ったとされます。
この際、近くに福島城と呼ばれる城もあったようで「野田城・福島城の戦い」とされますが、この福島城の場所に関しては詳細な城跡推定地など分からないようです・・・
戦いは信長軍が苦戦もしましたが勝利し、落城。信長と石山本願寺の抗争では、信長方の砦として機能したようです。
さらにその後の時代「大坂冬の陣」では豊臣軍の砦としても登場しますが、夏の陣以降は名前もでず廃城になったと考えられているようです。
現在は地下鉄玉川駅の2番出口を上がったところに建つマンション前(他のお城サイトを拝見していると、以前は銀行があったそうですが。)と、近くの極楽寺に石碑が建ちます。
辺りは完全に都市化しているため遺構などはまったく存在しません。しかし、東京在住時代から、都市部の伝承地を好んで回ってきた管理人には、歴史の表舞台にも登場する著名な城で、しっかりと石碑だけでも用意して頂いていたのと、以前から一度訪問してみたかった場所ですので個人的には満足度の高い城跡でした。
所在地
大阪市福島区玉川
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【JR在来線】東海道本線 新大阪駅~大阪駅(乗換え)~大阪環状線 野田駅 料金 片道170円 所要時間 約15分ほど
【入館料】無料