高槻城主和田惟政家臣の居城跡

名神高速茨木IC近くの浪速少年院が城跡地とされ、その建設工事の際に大量の石垣が発見されたそうです。

隣接する高槻市の高槻城の城主・和田惟政の家臣であった郡正信の居城であったと伝わり、冒頭に触れた工事の際にも、郡氏の家紋である三ツ鱗や三ツ星の刻印された石も発掘されているそうです。

織田信長方の武将として戦った和田惟政は、当時摂津の新興勢力だった荒木村重、中川清秀連合軍と戦った白井河原合戦（1571年）の際には、荒木・中川軍がこの城、もしくは近くに陣取ったなどともされるそうですが、現地の解説板などにも、明確な廃城の時期など詳細な歴史は書かれておらず、不明な事も多い城跡です。

のち織田信長方の武将となった荒木村重が、信長に謀反を起こした有岡城での戦いの際には、豊臣秀吉（当時は羽柴姓）がこの郡山城を改修したとも伝わるようです。

現在は冒頭にふれたように特殊な施設でもあることで、やはりなかなか近づきづらい感じもありますが、城から出土した石垣と、あとは小さな石碑、解説板が設置されています。遺構は残念ながら残されていません。

周辺は高地になっており、城砦が築かれやすそうな場所。
訪問時は阪急茨木市駅からレンタサイクルで訪問しましたが、電動自転車だったので苦痛ではなかったですが、斜度もかなりある場所です。

この城に訪問される時にオススメは、今触れましたがレンタサイクルがおすすめ。茨木市は城跡とされる場所が多い街ですが、だいたいどこも郡山城同様に石碑と解説板のみの伝承地が多いのも特徴。一つ一つの城をバスなどで訪問されるほどは、単体では見所が少ないため、天気の良い日に自転車でまとめて訪問されるほうが満足度が上がると思います。