日本の城巡り「MARO参上」

ホーム > 関西以西の城 > 大阪府の城一覧 > 石山本願寺(大阪府)

石山本願寺(大阪府)

織田信長に徹底抗戦した摂津第一の名城跡

 

戦国時代を語る上で欠かせない巨大武装勢力「本願寺」。その代表名詞である石山本願寺があったのは現在の大阪城付近とされ、大阪城の南側の二ノ丸。現在、大阪市立修道館がある一帯ですが、その修道館に隣接する空き地に石碑と解説板が設置されています。

石山本願寺は日本城郭大系にも紹介される「城郭跡」であり、山科本願寺から証如が大阪に移ってきたのが天文元(1532)年で、宿敵となった織田信長に破れ、天正8(1580)年に紀州鷺森(さぎのもり)へ移るまで本願寺の総本山が置かれたと紹介されています。

武装化された石山本願寺は「摂津第一の名城」と謳われるほどのもので、細川晴元らとの抗争の中で修築を重ね、難攻不落を誇る存在となっていきます。

城下町と呼ばず寺内町も大変栄え、富が集中したことから永禄4(1561)年のイエズス会士バードレ・ビレラの手紙に「日本の富の大部分は、この坊主の所有なり」とも書かれていたそうです。

これも有名ですが、顕如(証如の長男)の時代になると、天皇や公家といった朝廷勢力にとどまらず、武田信玄、北条氏康といった強豪大名とも盟約を結ぶなどの外交にも力を注いでいく中、ついに永禄11(1568)年に信長が上洛すると対立が深刻化し元亀元(1570)年に11年にもおよんだ石山合戦が勃発することになり、それは日本の一地方での戦闘に終わらず、戦国時代の中心として動いていったことは有名な物語ですね。

そのように日本史上の重要なワンピースだった石山本願寺はその後、冒頭で触れた大阪城が建設され、それ自体が豊臣氏時代、徳川氏時代と大きく改修されていることからも、石山本願寺としての遺構は残されていません。

ただ大阪市内の城郭跡を巡ると、この石山本願寺の支城として機能した城塞がとても多いことに気が付きます。日本戦国史上を語る上で欠かせない「名城・石山本願寺」の名残として大阪城訪問の際に、石碑だけですが見学されてみてはいかがでしょう。

近くのオススメすぽっと

石山本願寺のあった大阪城の最寄り駅の一つ、地下鉄「谷町四丁目」駅近くにある「ステレオ(stereo)」さんはオシャレな内装の洋食屋さん。人気店で行列もできるお店です。訪問時はミンチカツを頂きましたがジューシーで本格的なお味。お値段もさすが大阪。リーズナブルに頂けるオススメランチ。
食べログの紹介ページはこちら

大阪城から西へ2筋移動しますが、お好み焼き「ありがと屋」さんはとっても安くてオススメです。お味ももちろん「おいしい粉モン」です。特に夜に城めぐりの後の打ち上げなどをしたい場合、本当にリーズナブルなのでオススメ!仕事帰りに男3人で寄りましたがなんと合わせて7000円でした!
食べログの紹介ページはこちら

所在地

大阪府大阪市中央区大阪城1-1(大阪城内)

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

※JR・大阪城公園前駅、京阪・天満橋駅等も最寄となります。
【JR在来線】JR山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営御堂筋線・中央線】新大阪駅~本町駅(乗換え)~谷町四丁目 料金 片道230円 所要時間 約18分ほど
【入館料】天守閣600円、大阪歴史博物館600円、セット券900円 ※大阪城の入館料です ※大阪城公園へは無料

写真ギャラリー