土方歳三ゆかりの街に眠る後北条家侍医の居館跡

今では敷地面積もさほど大きくもなく、郊外の静かな住宅地の中の寺院であり、土塁等の遺構は確認はできませんでした。

他の方のサイトなどを拝見させていただくと、この田村安栖氏は、北条氏政に信頼されていたようで、豊臣秀吉の小田原の役後、小田原の田村安栖氏の邸宅にて氏政・氏照は自刃したと伝わるようです（史実ではないそうですが・・・）。いずれにせよ、北条家にとって侍医としてでしょうが、重要な人物であったことは間違いないのかもしれません。

正直、この安養寺を中世の武家屋敷や城郭として訪問されるほど、見所は残念ながらないと思いますが、この安養寺からすぐ近くには、明治維新の頃に活躍する新撰組副長・土方歳三の生家が資料館として残るなど、新撰組とも縁の深い街です。

モノレールで高幡不動まで移動すれば、こちらも城跡としては見所は少ないですが、土方の菩提寺でもある高幡不動こと金剛寺の裏山に「高幡城」が眠ります。京王線で八王子方面へ向かえば平山城跡なども眠るなど、戦国時代の遺構が豊富というわけではありませんが、見所は豊富な街です。

都心からも新宿発だと、京王線特急で30分程度と交通アクセスも便利ですので、休日にちょっとした散策に出かけるには丁度よい場所だと思います。