学校敷地に眠る鎌倉時代の武将の館
場所は京王線の柴崎駅が最寄駅ですが、多少歩くことになります。現在晃華学園となっている場所には、鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に登場する武蔵七党の一つ、西党に属したと見られる狛江入道の居館があったとされます。
現在、学校敷地内には石碑があるそうですが、晃華学園自体が女子校のため、男性の城郭ファンの方には立ち寄り難い場所となってしまっています。
晃華学園と地図上では同じ敷地を分かち合うように隣接する、調布市立神代中学校も含めて周辺を散策してみると分かるのが、学校のある場所は、かなり高低差のある高台になっています。地形に加え、近くには深大寺城なども築かれていますし、もともと当時の武将にとって軍事上の要衝と見られたエリアではあったのだろうと思います。
写真は学校敷地内に入り込むような形で存在している小さな祠ですが、この場所付近から見ても調布市内を一望できる見晴らしのよさです。
周辺は学校と住宅しかないエリアになるため、見所以前に長時間カメラを抱えて滞在することを憚れる場所。周辺には直線距離だと1キロ強ほどの位置に、先に触れた深大寺城や、こちらは狛江入道館同様に、見所はありませんが柴崎陣屋が数百メートルほど離れた位置に存在します。
平日は訪れ難い雰囲気になると思いますので、休日にそれらを含めて散策してみたいエリアです。
近くのオススメすぽっと
この近辺で歴史的な観光地としては最も有名なのが「深大寺」です。仙川駅の隣「つつじヶ丘」駅からバスが出ています。またこの寺に隣接する形で扇谷上杉氏の城だった深大寺城跡もあります。こちらでは空堀や土塁などが復元もされており、深大寺に立ち寄る機会あればセットで見学してみたいスポットです。
柴崎駅から2駅ほど八王子方面へ移動すると、調布市の中心部といえる京王調布駅へ。この調布市は漫画家・水木しげる先生が住んでおられ、「鬼太郎」の街としても有名。この調布駅から近い「布多天神社」は多摩八座のひとつに挙げられる由緒ある神社ですが「ゲゲゲの鬼太郎」内では、この神社の奥の森に鬼太郎が暮らしているという設定になっているそうです。
所在地
東京都調布市佐須町5丁目
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円