三好政長が最期に拠った江口合戦の舞台の城郭跡
大阪地下鉄今里線の瑞光四丁目駅の東側、住宅地にある大隈神社が江口城の跡と推定されています。当サイトでは梅田方面から訪問するルートを紹介させて頂きましたが、京阪線で訪問される方は、関目駅から今里線に乗り換えると移動がスムーズです。
江口城の歴史ですが、日本城郭全集に詳しく紹介されているので、そちらを参考に紹介します。三好政長が城主をつとめ、天文18(1549)年に江口合戦の舞台になった城とされます。
政長は室町幕府管領の細川晴元と組んで、同族でかつ同じく晴元派であった新鋭の実力者・三好長慶と対立。戦に発展したのが江口合戦です。
この戦いで政長は、本拠地だった榎並城を出てこの江口城に入ります。
それを長慶側の十河一存(そごうかずまさ)が攻め立て、政長はたまらず城を出て、淀川を泳いで渡ろうとしたところ、敵の手によって殺害されたとされます。(政長の最期については諸説あるそうで、これは日本城郭全集の説明です。)
細川晴元も江口城に拠っていたそうですが、まずは三宅城、そこから近江に敗走していったとされます。
江口城の正式な場所は特定されておらず、大隈神社付近であろうと推定されているのみです。
遺構や解説板、石碑もありませんが境内の狛犬には「江口」の文字が。なんでも江口城の名残だそうですが、真相はどうなんでしょうか・・・。
特に見所が多いわけではありませんが、文中で紹介した三好政長が泳いで脱出を図ったとされる淀川もすぐ近く。織田信長以前に近畿を席巻した三好一族の攻防になった現場を散策し、ちょっとした歴史ロマンに浸ることができる歴史散策スポットです。
所在地
大阪府大阪市東淀川区大桐5
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~新大阪駅 料金 片道14,250円 所要時間 約2時間26分ほど
【大阪市営地下鉄】御堂筋線 新大阪駅~梅田駅(徒歩移動)~谷町線 東梅田駅~今里筋線 太子橋今市駅(乗換え)~瑞光四丁目駅 料金 片道310円 所要時間 約40分ほど
【入館料】無料