日本の城巡り「MARO参上」

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御茶屋御殿(大阪府)

豊臣秀吉が茶会のために建築した御殿跡

 

京阪枚方公園駅で下車、ほぼ線路沿いに進むイメージで細い、住宅街の道を進み、急坂を上っていくと意賀美神社があり、その分岐点を左折した先の公園に御茶屋御殿跡展望広場という整備された公園があります。ちなみに、その分岐点を少し進み右に方向をとると枚方城跡とされる枚方小学校付近があります。

日本城郭大系では、御茶屋御殿について天正13(1585)年に秀吉が、茶会を催すために築城(?)したとだけ紹介されています。枚方城の南に位置し、枚方丘陵の最突端にあることから軍事的にも重要な位置にあったと考えられます。

しかし現地解説板では若干、この情報が違っており、築城者が秀吉であることは変わりないですが、築城年はさらに後、文禄4(1595)年となっています。

枚方城の城主・本多内膳正政康は秀吉の家臣で、その娘が秀吉の妾であったらしく「乙御前」と呼ばれ、この御茶屋御殿に住まわせたと記述されています。

枚方城は大阪夏の陣(1615年)の後、廃城になったと考えられていますが、この御茶屋御殿は秀吉ゆかりの施設ですが、徳川将軍も用いたそうで、2代将軍・秀忠、3代将軍・家光がそれぞれ逗留したと伝わります。家光にいたっては、秀吉の建てた大茶殿の脇に新たな御殿を建築したともされますが、現在それらの建築物は残りません。

遺構もどこが遺構か判別は難しく、郭であったであろう削平された地形を確認することができるのみです。

豊臣、徳川両天下人の栄華を感じることはできませんが、京都・大阪のベッドダウン枚方市の公共交通機関のみでカンタンに訪問できる城跡(とよべるか疑問ですが・・・)としては歴史背景もしっかりしておりオススメ。

文中でも何度か触れた枚方城と合わせて訪問されると、この一帯が丘陵地で、かつては軍事的にも重要視されていたであろうことは容易に想像のつく場所です。

所在地

大阪府枚方市枚方元町1

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR在来線】山手線 新宿駅~品川駅(乗換え) 料金 片道190円 所要時間 約20分ほど
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~京都駅(乗換え) 料金 片道13,520円 所要時間 約2時間15分ほど
【近鉄】京都駅~丹波橋駅(急行停車駅・乗換え) 料金 片道200円 所要時間 約10分ほど
【京阪】丹波橋駅~枚方市駅(急行停車駅)~枚方公園駅 料金 片道320円 所要時間 約23分ほど
【入館料】0円

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