東青梅駅北側に残る名族・三田氏の居城
かつて東京青梅市あたりには鎌倉時代から続く名族・三田氏が勢力を張ったと言われ、その居城が勝沼城であったとされます。
三田氏は桓武平氏の平将門の後裔を名乗ったそうで、一時期は山内上杉方について活躍したとのこと。その後、上杉に代わり関東を後北条氏が席巻するようになると、三田氏は他の関東の豪族同様に後北条氏につきます。
その後、後の上杉謙信が関東に進出すると三田綱秀は上杉方につき、以後最後まで北条氏と争い最後は滅んだとされます。
勝沼城はその三田綱秀が、同じ青梅市内の辛垣城に移るまで三田氏の居城として、その後、北条氏の傘下に入ってからは北条家臣の師岡氏が入り、師岡城と呼ばれることになったと伝わります。
現在の勝沼城は光明寺の裏山に残ります。光明寺の入り口付近には案内板も設置されていますが、少し色あせて読みづらいものでした。
山の斜面に墓地が並ぶので、その墓地を横切る形で城の虎口へ到着。中に入るとすぐに右手に小さな郭があります。ここからの青梅市の見晴らしはすばらしいものがあります。
どうやらその奥に主郭があるようですが、何せ訪問したのが8月真っ只中。虎口にもたくさんの草が生え、山に慣れていない者には入ることを躊躇わせる状態。意を決し、城内に入ったものの、その郭に行くまでが精一杯でした。。
それでも土塁などの遺構の一部を十分堪能できました。やはりこの手の山城は山に慣れていない方には冬の訪城に限りますね。。また機会を見つけ、最訪問してみたいと思います。
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所在地
東京都青梅市東青梅6丁目
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円