小規模ながらも青梅の今井城は明瞭な遺構が魅力的

埼玉県入間市にあるJR八高線の金子駅。ここから少し歩けば、今井氏の居城だったと伝わる今井城跡があります。

今井城の遺構は明瞭に残っている反面、歴史に関してはナゾの部分も多いとのこと。天正年間（1573年～1592年）には今井氏も断絶したと伝わります。

現在の今井城はちょっとした住宅街になっているのですが、その宅地の間から城内に入れるようになっています。入り口（？）付近には案内板も設置されています。城内に入ればスグに空堀跡を確認することができます。深さはさほどでもないのですが、整備されきっていない城跡だけに往時の名残を感じることができます。

城の外周からも土塁や堀跡がはっきりと確認できますし、古城の雰囲気を強く出しているのですが、これはお城好きの方の中でも意見が分かれるでしょうが、もう少し城内を整備して頂けると・・・（苦笑）

特に訪問時が8月の真っ只中、案内板などにもクモが巣をはっていたり、城内に入るなり人の気配に驚くセミが飛び回り・・・「山」というほど高低差は感じませんでしたが、木々が鬱蒼とする城内に完全に腰がひけた管理人は入り口付近を軽く散策したのみで、堀の向こう側へ移動する勇気がもてませんでした・・・

代わりに外周はいろいろ歩いてみたのですが、北側の住宅地に沿って歩くと、ここが小高い山になっており、当時は要害として存在したことが垣間みれます。

また南側に位置しますが「城の腰公園」という児童公園には、この付近も今井城と深く関わりのある地であることを示す案内板が設置されています。すぐ目の前には霞川が流れていますので、おそらく往時は天然の堀の役目を果たしたのでしょうか。

いずれにせよ、様々な城郭の紹介サイトで高評価を受けているだけの城であることは一部だけでも十分伝わりましたが、同じようにヘビやクモが苦手な方は真夏の時期は外すのが賢明です（当然と言われそうですが・・・）。ぜひ、ここは見晴らしもよさそうな冬の時期にでも再訪問してみたいと思います。