織田信長が美濃を睨み築城した尾張の山城
名鉄小牧駅の西側の小山にあるのが小牧山城。現在は山頂部分に模擬天守が小牧市歴史館としてそびえています。公園自体が綺麗に整備されており、訪問した時も多数の家族連れで賑わっていました。
小牧山城の歴史は永禄3(1560)年に桶狭間の戦いで、今川義元に勝利した直後の織田信長が、美濃の斎藤龍興に対するために築城し、清洲城から移ります。
その後永禄10(1567)年、その龍興から稲葉山城(後、岐阜城に改名)を奪い、信長が移動すると同時に廃城となります。
次に小牧山城が歴史の表舞台に登場するのは、信長が天正10(1582)年に本能寺で明智光秀に襲われ自刃した後、後継者争いでリードした羽柴秀吉と織田信雄が対立し、信雄は徳川家康と組み小牧・長久手の戦いに突入。
はじめ清洲城に本拠を置いた信雄・家康連合軍は、尾張の要として小牧山を占拠。ここに本陣を構えることになります。戦いは小競り合いの末、両軍は講和。
その後、小牧山が歴史の表舞台に登場することはなく、江戸時代には尾張藩によって入山が禁止されていたとのこと。
現在の城域ですが、多少遺構もわかりづらい印象はありますが、石垣の一部などが冒頭で触れた模擬天守近くに点在。その他、土塁も確認することができます。
実は訪問中に体調が悪くなり、ほぼ駆け足で小牧山城を散策することとなり、じっくりと見学することがかなわず、そのためか印象もあまり見所がないように感じてしまいました。他のお城サイトを拝見していると、周囲をじっくりと歩くことを勧めておられる所が多かったので、訪問される方はぜひ時間に余裕をもってじっくりと散策してみてください。
基本的には山城ではありますが街中で、整備も行き届いているので季節に関わらず訪問することが可能です。
近くのオススメすぽっと
犬山市、小牧市の城を回ったあと、やっとたどり着いたお食事処がこちら「中華飯店西安」さん。あえて遠方からグルメ巡りをするようなお店ではないですが、本当に昔ながらの普通の中華屋さんなんですが、これがなんとも言えない美味しさ。ランチは丼とのセットで550円とリーズナブルなことに加え、お店の方も気さくで、気持ちよく食事ができました。いつまでも続いて欲しい、昔ながらの中華屋さんです。
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所在地
愛知県小牧市堀の内1
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線のぞみ 品川駅~名古屋駅(乗換え) 料金 片道10,780円 所要時間 約1時間40分ほど
【地下鉄・名鉄線】桜通線 名古屋駅~名城線 久屋大通駅~上飯田線 平安通駅~上飯田(直通)~名鉄小牧線 小牧駅 料金 片道550円 所要時間 約50分ほど
【入館料】小牧市歴史館のみ大人100円、小人(小学生・中学生)30円