豊臣政権時に池田輝政によって整備された近代城郭
戦国期に三河国とされた、愛知県と静岡県の県境に位置する豊橋市の玄関口・JR豊橋駅から徒歩20分~30分ほどの位置にある吉田城は、今橋城などの別名もあるようです。
歴史を簡単に調べてみると、もとは戦国時代初期に今川氏親(義元の父)の命で、牧野古白が築城したのが始まりとされるようです。
その後、松平氏と今川氏の争いの中で、牧野古白が戦死。その後は松平、戸田、牧野氏による争奪戦が行われたようです。
今川氏が義元の代になり力を強め、吉田城も支配するようになり、松平の弱体化ともあわせ、岡崎城も今川の傘下になると、この吉田城は岡崎城の後方支援という役目もおったとのことです。
義元が桶狭間で不業の死をむかえると、松平家康(後の徳川家康)の傘下に入り、酒井忠次が城主(城代)をつとめます。
この城は戦国時代が終わった後も、役目を終えることはなく、豊臣秀吉政権下では、徳川家康が関東に転封すると、代わってかつては織田信長の家臣でもあった池田輝政が15万石の城主として統治するも、徳川政権に移れば、代わって幕末まで徳川譜代大名が代々城主を務めたとのことです。
さて現在の城跡ですが、豊橋公園として整備され豊川側には立派な模擬櫓がそびえます。この櫓は川にかかる橋や対岸からの方がキレイに撮影することができると思います。
石垣、堀などが遺構として残りますが、見どころとして堀が思った以上に迫力があり、近代城郭ではありますが戦闘施設としての顔も垣間見ることが十分できるお城だと思います。
訪問前は、ありがちな模擬天守のみが見どころの城だと、失礼ながら思っていたのですが、城内は想像以上に広く、また見どころになるスポットも多いため、見学時間に1時間程度は組み込まれた方がいいかもしれません。
模擬天守に関してはお城ファンの中でも賛否が常に分かれるところですが、このお城は整備された公園でも、堀跡などの遺構も十分に堪能できると思いますし、オススメしたいお城の一つです。
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所在地
愛知県豊橋市今橋町3
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【JR新幹線】新幹線ひかり 品川駅~豊橋駅 料金 片道8,900円 所要時間 約1時間20分ほど
【入館料】0円