日本の城巡り「MARO参上」

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碑文谷殿山(東京都)

詳しい歴史は闇に包まれた城館伝承地

 

東急東横線の学芸大学駅から路線に沿って碑文谷(ひもんや)公園を目指します。その公園内に弁天池がありこの池は目黒、品川を流れる立会川の水源の一つとされます。

水源が豊かなこの地域の南側は「殿山」と呼ばれ、現在は平坦な地形ですが、往時は「台ノ口」「安藤山」といわれた場所もあるそうで、高台が続く地形だったそうです。

鎌倉古道も通ったこの地域は、中世武士にとっては格好の地だったと日本城郭大系には説明されています。また続けて、鎌倉幕府の有力御家人であった畠山重忠の家臣が、重忠の死後にこの地に八幡神社を勧請したとされ、村の歴史は古いとも示されています。

誰がいつ築城し、いつごろ廃城になったのかも分からない城館の伝承地で、現在はその付近には写真のようなスポーツジムが建っています。

冒頭で触れた弁天池も訪問しましたが、距離はすぐ近くですし、現在もそれなりの規模がある池なので、恐らく往時は防衛目的に加え、飲料や灌漑目的などでも重宝されたのだろうと勝手に推測しています。

ただ現在は学芸大学駅付近は完全に宅地化され、城館伝承地であることを全く感じることができないのが残念。

学芸大学駅から城館伝承地とされるスポーツジム付近へ訪問する途中に、何度か触れた碑文谷公園がありますが、この公園は静かな時を刻んでいます。かつてこの地域に中世武士が拠っていたと想像して、公園の池周りを散策されることをオススメします。
スポーツジム付近には解説板も石碑も全く用意されていませんので・・・。

所在地

東京都目黒区碑文谷5

新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)

【JR線】山手線 新宿駅~渋谷駅 料金 片道150円 所要時間 約7分ほど
【東急東横線】渋谷駅~学芸大学駅料金 片道150円 所要時間 約8分ほど
【入館料】0円

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