京急蒲田駅すぐ近くの中世武将館跡

京急蒲田駅西側にある、妙安寺、八幡神社付近が城館推定地とされます。

日本城郭大系によると、この斎藤氏館は、妙安寺の寺伝に「永禄の頃に、この付近の地頭・行方（なめかた）修理亮義安の後室、円光院妙安尼が、尼の兄である斎藤政賢の屋敷内に庵室を結ぶ（世を捨て庵に入る）」ったと、「新編武蔵国風土記稿」に記されているそうです。

斎藤政賢なる武将がどんな人物であったかなどは記されていませんが、先の行方氏は、このすぐ近くに行方氏館を設けていた後北条氏の家臣であったため、この斎藤氏も、行方氏の親族である背景から後北条傘下の武将であったのだろうと思います。

この斎藤氏の館についての説明は上記程度しかありませんでした。現地は駅前で開発されつくしており、往時の遺構などを望むことはできません。

あと事前調査不足で、八幡神社をメインで散策したのですが、冒頭で触れたとおり、妙安寺が史料に登場する建物で、そちらには斎藤氏などに少し触れられている解説板もあるとのことです。

見所は決して多くはありませんが、交通アクセスは便利な場所にあるので、文中に触れた他の城館跡などと合わせての訪問をオススメします。