武蔵七党の横山党分流、目黒氏の居館跡

武蔵七党の一つ、横山党の一族に目黒氏がいたとされます。この目黒氏は鎌倉幕府の御家人であったそうですが、桓武平氏の流れを汲む江戸氏に圧迫され、奥州へ流れていったとされるようです。
ただこの目黒氏のことはあまり詳しく解明されていないとのこと。

その目黒氏が武蔵で拠点を置いたとされる場所が、東京都内に二か所あり、一箇所は渋谷近くの繁華街として賑わいをみせる中目黒近郊の目黒学院高校付近。もう一箇所は中目黒の隣駅（東急東横沿線）の祐天寺近郊にある目黒高校付近とされているようです。ここでは東京都生涯学習情報 で推測地にされている中目黒の目黒学院高校付近を目黒氏館跡として紹介させていただきます。

場所は中目黒駅から山手通り沿いに目黒方面へ向かうと駒沢通りがあり、その駒沢通りを登っていき目黒川を越えたあたりに高校はあります。東京中心部といっていいような場所ですので、大きく地形自体改変されていると思いますが、やや高台に位置し、先の目黒川が流れる地形で中世武士の居館があってもおかしくはないような場所。

ただそれ以外に何も遺構はおろか、案内板などの類もないため想像に任せ周辺を散策する以外はない場所です。

個人的には初めて東京へ出てきた時によく来る必要のあった街で、愛着はある場所ですが城めぐりとしては渋谷の渋谷城など近辺の都会の中に潜む伝承地巡りの一環として回る以外、ピンポイントで散策を楽しめる場所ではありません。
また近辺は住宅街でもあるため撮影などは配慮が必要な場所です。