江古田・沼袋の戦いで太田道灌が陣所とした地
西武新宿線「沼袋駅」すぐ近くの氷川神社が城郭(陣屋)跡とされます。周辺は峻険な地形ではないものの、やや高台になっており、戦時中の陣地が置かれた場所らしき地形ではありますが、完全に宅地化されており、往時の雰囲気を偲べるものは少ない場所です。
日本城郭大系には未掲載の「沼袋陣屋」ですが、その前身「人物往来社」の「日本城郭全集」に歴史などが記されていますので、そちらを参考に紹介します。
文明9(1477)年に長尾景春の乱が起きると、扇谷上杉氏の重臣・太田道灌は、景春に同調した豊島泰明が籠もる平塚城を攻撃しますが、石神井城にいた泰明の兄で、豊島氏の当主・泰経が救出に向かったため、道灌は、沼袋付近で「江古田・沼袋の戦い」で迎え撃ちました。
その時に道灌が陣を張ったのがこの氷川神社とされ、遺構は残りませんが境内には、道灌が戦勝を祈願した「道灌杉」のあった場所のみが残り、それに関する解説板。他には、神社の由緒書にも先の太田道灌の陣所であったことが触れられています。
ここは2012年10月に訪問しました。以前東京に住んでいた際は、存在はしっていましたが遺構もないことから敬遠してましたが、10月に長期出張の宿が、沼袋にも近い高田馬場にあったため、ある休みの日に訪問してきました。
神社としても建築物など歴史的な価値のあるものは少ないのですが、全く期待していなかったため、先のように解説板などで「沼袋陣屋」としての存在が刻まれているものを見つけられたことで、「城跡に訪問できた」という自己満足的な充実感は感じることができました。
当サイトのコンセプトである「東京新宿発」で言えば、区こそ違いますが新宿駅からも近く、また文中でも触れたとおり宅地化されて開発された場所になっているため、季節や天候に左右されず(実際訪問時は小雨が降る天候でした)訪問できるため、近くに寄る機会があれば、一度訪問されてみてはいかがでしょうか。
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所在地
東京都中野区沼袋
新宿駅からのルート(※料金や所要時間は目安です。)
【入館料】0円