後北条家家臣の居館跡と伝わる住宅街の中の小さな稲荷神社

JR大井町駅の東口から迷わず行けば10分程度の距離。ただし周辺は住宅地かつ、城跡候補地の一つと言われる梶原稲荷神社はかなり小さな神社で周辺に案内なども出ていないため、事前に場所の確認がを綿密に行っておきたい場所。
実際少し迷ったので感覚的には15分から20分程度を見積もったほうがよいかもしれません。

この場所は後北条家の家臣である梶原氏なる一族の居館跡と伝わります。一説には鎌倉幕府の御家人で、源義経を陥れたというヒール役・梶原景時の後裔とも伝わりますが真偽のほどは不明だそうです。

近くに来福寺というお寺があり、そのあたりまでの一帯が館跡と伝わりますが、周辺は完全に密集した住宅街。この稲荷神社もちょっとカメラを抱えて歩くには周囲の目を気にしなければならないような場所です。

残念ながら遺構は全くありません。神社の本殿（？）の賽銭箱の上側に案内板のようなものが設置され、かすかに梶原氏の名前が記されているのみです。

周辺には比較的、城跡と伝わる伝承地も少なくないので品川区の史跡めぐりの一つとして訪問されることをオススメしたいです。